「雑誌と私」Vol.212







前回のあらすじ
吉田さんとトレンド(流行)が「どのように作られているか」勉強中。
前回は霞の中に少しだけ灯りが見えるぐらいのトレンド分析は素材屋さんからの提案からだった。今日はその光が船の灯りなのか灯台の灯りなのかはっきりわかるように教えてもらいたい。

春物ニットとコーデュロイのパンツで秋のスタイル

吉田さんが春に展開したブラウンシュガーという色のニットと、この秋マジョーレが展開するコーデュロイ素材のボトムを合わせて、秋一番の可愛らしいスタイルを作ってくれた。今日はこのコーディネートをもとに話をすすめてくれそうだ。

吉田さんコメント:
私達がコーデュロイの素材に気を留めたのは4年前でした。多くの素材屋さんがこの手の素材をつよく提案していたからです。
そしてこの秋マジョーレは太うねのコーデュロイ素材でボトムを展開致します。
少し時系列でみていきますね。
素材屋さんの提案➡ミラノコレクションやパリコレクションでのその素材の使われ方➡街の人達の反応
この流れが完成するのに、3年位かかるかなって感じです。
ここで本題のトレンドについて私の考え方(あくまでも私の意見です)をお話しますね。
杉本さんの言葉を借りるならば素材屋さんの提案が霞の中の灯り、ミラノやパリコレクションは灯台の灯りなのか船の灯りなのかの分析になります。そして街の人達の反応の部分では、その灯りを放つ機材の大きさや形まではっきり見えてくるという感じです。
他のショップの事は分かりませんが、マジョーレはお客様に提案するために、この街の人達の反応に基準を置きます。

杉本コメント:
なぜミラノやパリコレクションの分析の段階ではマジョーレはお客様に提案しないのですか?

吉田さんコメント:
この時点ではとても沢山のトレンドが生まれています。でもそれぞれのトレンドがどれ位長続きするのかもしくはどの様にこのトレンドを取り入れれば良いのか、まだ分からないのですね。
ここでおしゃれな人たちが集まるイタリアの街々の分析力に頼ります。
これらの街々は縦糸を人々の慣習やライフスタイル、横糸を新しいファッションに対する感性で織られたフィルターのようなものです。そして多くのトレンドがこのフィルターの中に入れられ、そこから染み出た一滴がとてもカッコいいスタイリングを作ります。
この時点でトレンドの持続性と着方が理解出来ます。ここでようやくマジョーレは店頭で提案をします。

杉本コメント:
縦糸に人々の慣習やライフスタイルとありますが、どうしてこれが大切なのですか?

吉田さんコメント:
人々は自分が暮らす環境の中で知らないうちに常識という領域を作ります。つまり、その線からはみ出れば正常ではなく、いつもその線の内側に留まろうとするのです。
でもその領域の外側に何か興味を持ちたがるのです。自分の知らない何かがあるのではないかと冒険心が働くのです。だから時には2、3歩その線から出てみたい。
イタリアの街々は伝統と文化が満ちています。古いものを大切にしようとする感性がみなぎっているのです。でもそこに新しいものが時折入り込んでくる。その時その古さと新しさを融合する、つまりこの2つの矛盾を解決する方法をもっているのです。
だからこれらの街々で見かける素敵と思えるスタイリングは、
きっと日本女性にも受け入れてもらえるだろうと勝手に確信しているのです。

杉本コメント:
マジョーレは、イタリアの素敵な女性達が、長い時間をかけて作ってきた定番的なスタイルに新しいトレンドを少しずつ加えながら進化させる彼女達の態度を見習いお客様にスタイリングを提案するのですね。
ここで少し突っ込んだ質問をしてもいいですか。何故彼女達のスタイリングの態度が日本人の女性達にも受け入られると思うのですか?

吉田さんコメント:
素晴らしい質問ですね。それでは次回この質問にお答えします。次回は完結編ですね。

杉本コメント:
えー、また次回ですか。。。
も~という感じです。杉本


カテゴリー: 「雑誌と私」 | 「雑誌と私」Vol.212 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.211






杉本学校第10回目です。 Vol.208の続きとなります。今回はファッションについて吉田さんとの対談です。

前回のあらすじ
吉田さんに春アイテムを選んでもらい、そこに夏アイテムを加え、最小限のアイテムで最大限の着回しをするテーマで勉強中の
ある日曜日、私の姉と街に出掛けました。そして、その時に彼女から「そのスニーカー変ね。」と言われてしまった。そこで私はなぜ姉がこんなことを言ったのかを私なりの見解で吉田さんに話した。吉田さんは「杉本さんはとても良い勉強をしたわね。そこにはファッションをどのように社会科学として、つまり社会現象として捉えるべきかという見解が含まれていますよ。是非この件について次の杉本学校で対談しましょう。」と言われた。

まずは春に選んでもらったアウターに、夏らしいトップスを選び、カーゴパンツをその噂の白いスニーカーと合わせた4枚の写真を添付します。


(1)ベース

ゆったりめのサイズで選んだトップスにカーゴパンツをルーズに合わせます。
吉田さんのコメントでは、「ここにくるくるっとストールを巻いても可愛いわね。」とのことでした。

(2)テイラードジャケットを合わせる

春に重厚感を感じたジャケットもこのベースの上から羽織ればこんなスポーティな印象に変化します。 吉田さんには「いつも同じコメントだけど、ミラノの女の子みたいね。」と言われました。

(3)ブルゾンジャケットを合わせる

ジップブルゾンとカーゴパンツの相性は相思相愛と言えるぐらいだけど、それはこのベースのスタイリングでも証明されました。
吉田さんには「ここにキャップ帽を合わせても素敵よね。」と言われました。

(4)フードパーカーを合わせる

カーゴパンツのカーキ色にフードのパーカーのベージュが調和します。インナーの長さがレイヤードを強調し(3)のカジュアルスタイルとは違ったニュアンスでスポーツスタイルが楽しめます。
吉田さんには「このままインナーを秋のニットに変えれば、秋一番のスタイルが完成しますね。」と言われた。


それでは本題のファッションについてです。

吉田さんコメント:
まずファッションという語源について考えてみましょう。
語源はラテン語でfactioからきていると言われています。イタリア語ではfareとなり、作るという意味です。
つまり、トレンドを作ることがファッションの意味なんですね。。
そこで一つの疑問が発生します。それは、、、『誰が・何処で・何のために』その流行(トレンド)を作るのかということです。
杉本さんどう思いますか。

杉本コメント:
あるテレビ番組を見たのですが、それは色についてだったんです。そこには各国から色を作る人たちがヨーロッパのある会場で2年後の流行色を決めるというものでした。何のためにといわれるとやはりビジネスの為でしょうか?

吉田さんコメント:
そうですね。ミラノでも先日素材展があったのですが、それは来年のつまり2020年秋冬の洋服を作る素材の展示会なんです。まだ2019年の秋も始まっていないのに、素材屋さんは来年の秋の素材を提案しているということですね。逆算すれば、その展示会の為に開発された素材は1年前から研究されたとしてやはり杉本さんのいう通り、2年前にはつまり、2017年に2020年の秋の話を始めていたということです。マジョーレのイタリアスタッフによれば、多くの素材屋さんが継続アイテムとしてジャージーやフェルパそして新しいところで言えば、フエルト(圧縮ウール素材)を提案していたということです。

杉本コメント:
ではこの時点ですでに来年の秋冬のトレンドが決まっているということですか?

吉田さんコメント:
いいえ、この時点では何にも決まっていません。ただ、わかることは多くの素材屋さんがこの先、ジャージーやフェルパ素材は継続的な人気素材として、そして新しいところで言えば、ウール素材が人気になるだろうなと考えているということです。
トレンド(流行・分析)をする上でこの先もジャージーやフェルパ素材で作られた洋服は、定番的に人気アイテムとして、そして新しい洋服アイテムとして90年代後半に流行ったようなウール素材をベースにしたものが流行ってくるかも。。。
というぐらいのぼやけた景色しか見えません。

杉本コメント:
何だかじらされているみたいですが、ではどんなところで色が見えてくるのですか。

吉田さんコメント:
こんな言葉はありませんが、勝手に名付けたファッション科学というような、分析手段を使うとするなら、この後も時系列でお話をした方が分かりやすいですよね。でも、このページだけで大変な読み物になってしまうので、今回はここまでとします。

杉本コメント:
えー、答えをまだ教えて頂けないのですか。。。
皆さん次回をお楽しみに。杉本




カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.211 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.210






こんにちは杉本です。真夏に1枚として、そして秋を感じる頃には重ね着をして着まわすというコンセプトで作られたブラウスがイタリアより到着しました。
皆様のお手元にもDMが届いていると思いますが、今回はこのブラウスのコンセプトに従いながら、私らしくアレンジしてみました。

(1)半袖襟付きシャツ

吉田さんの説明によると、このブラウスの素材はストレッチがきき、しっかりしているのに、105g/ m2 という軽さが特徴です。
実際私も試着をして、しっかりとした見た目と軽い着心地に驚きました。
シャツ襟とダブルにデザインされた袖口はきちんとしたユニフォームを連想させ、私は迷うことなくボトムにカーゴパンツを合わせました。
シャツの襟を特徴の一つとして捉えラウンドネックのニットを合わせれば、右写真のようにこのブラウスを活かしながらの秋の装いが完成します。

(2)ラウンドネック五分袖シャツ

一見、Tシャツのように見える五分袖のシャツも(1)の半袖襟シャツと同じ素材で出来ています。ラウンドネックの部分が春から展開しているまゆ型ジャケットの襟のラインに沿うように作られていて、それと重ね着をすると、右写真のようにシャツの白い部分が少しだけジャケットの襟から見えるようになります。
やわらかな女性のイメージを落ち感のあるフェルパのスカートで完成させます。

(3)捩じれ襟が特徴の7分袖ブラウス

少し横長のボートネックラインで作られた襟開きと7分袖は(素材は(1)(2)と同じ。)マリンなTシャツを連想させます。
ということで、浜辺を散歩するイメージでフェルパのパンツをボトムに選びました。
フェルパのパンツは秋の必須カラーの焦げ茶です。
羽織り物には重さのある襟付きのサファリジャケットと合わせ、ブラウスの襟の捩じりに負けない印象を作ります。マリン×サファリというミックステイストを取り入れることもでき、とても満足なコーディネートが作れました。

真夏のブラウスがアウター一つでこんなに秋っぽく変化するなんて最初はどうかなと思っていましたが、なるほどと納得しました。
真夏を楽しむためにも真夏という時期が既に包括している秋を感じさせるコーディネートは、夏の終わりにはピッタリだと感じました。杉本





カテゴリー: 「雑誌と私」 | 「雑誌と私」Vol.210 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.209







皆様こんにちは杉本です。
丸の内商店会のセールがスタートし5日が過ぎました。
あるお客様から、
 「もう少しお勧めアイテムが見たい。」というリクエストがございましたので、
笠井先輩、村松先輩と大至急写真をとりました。

(1)白のコットンパンツ

透けない白のコットンパンツは夏の着回しには不可欠です。
秋の立ち上がりに、焦げ茶や栗色のトップスを合わせれば、爽やかな秋の色合わせも簡単に作れます。
前回杉本さんが着た黒のダブルブレストのジャケットともとても感じよくコーディネートできます。(笠井)

(2)白のコットンパンツでお迎え

1枚で着られるVゾーンのカーディガンをこの白いパンツに合わせます。小さな子供がいる私は動きやすさがとても大切です。その上で感じの良い美しさが伴うとより1日が楽しくなりますね。こんなスタイルで保育園へお迎えです。(村松)

(3)長袖のカーキキャメルのTシャツ

カーキにキャメル色が混じったカーキキャメルという色は2年前はピント来なかったけど、この秋のトレンドを考えるとなくてはならない色だと思います。
深みのあるカーキ、グレーブラウン、焦げ茶、グレーネイビーなどの新色がアウターのメインカラーになるこの秋は、このTシャツの色が着回しのサポートすること間違いなし。(笠井)

(4)黒シャツでお迎え

家でジャブジャブ洗えるコットンシャツも、小さなこどもがいる私にはとても便利です。
そしてやっぱり1枚で着ても感じの良さは絶対必要。その上からレザーのブルゾンなど羽織ればとてもすてきなお迎えのスタイルになります。(村松)

(5)ミリタリー風ニットジャケット

マジョーレに来て、制服だとかユニフォームという概念を学んだけれど、そんなコンセプトをニットジャケットで作ったなんてとても面白い発想だと思いました。
これが何年も前に作られたなんて不思議です。キャミソールの上からさらっと羽織ってみましたが、きっといつまでも便利に着られそうです。(杉本)

丸の内の商店会のちょっとした夏祭り(セール)終了まであと10日ほどですが、
オススメのコーディネートを先輩たちと、後もう一度くらい写真でお送り出来たらいいと思います。杉本

関連画像
カテゴリー: 「雑誌と私」 | 「雑誌と私」Vol.209 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.208





杉本学校第9回目です。
今回はVol.205で作ったベース(下の写真)に最大限の着まわし用に準備をしたテイラージャケット、ジップブルゾンそしてナイロンショートパーカーを合わせます。その前に・・・

杉本質問:
吉田さん、このベースの写真をご覧になられたお客様に「どのような基準でサイズを選ばれたのですか?」と、聞かれました。
このお客様は少しサイズが大きめなのではと思われていたのかなと感じたのですが。。。

吉田さんコメント:
時折サイズに関しては悩まれるお客様がいらっしゃいますね。
まずは杉本さんへの質問です。
例えばサイズ42とはどんな意味合いか知っていますか?

杉本:
残念ながら分かりません。

吉田さんコメント:
知らなくても当然ですよね。サイズ42ですと日本でいう9号サイズだと覚えている人達がほとんどですからね。
サイズ42とはイタリアの基準サイズなのですが、それはこんな計算式によって求められています。
(トップバスト÷2=42)
つまり、トップバスト84㎝の方がサイズ42という一つの基準値なのですね。
でもパタンナーと洋服を作る時、デザインによってこの基準値が変わるのです。
例えば肩のラインを小さくしたく、0.7㎝づつ肩を内側に入れれば、肩サイズは40になります。ルーズな台形ラインを誇張するために、バストのラインを全体で2㎝上げれば、バストサイズは43になります。こんな風に最終出来上がったアイテムはこのイメージによって基準値からかなりズレるのですね。
だから洋服は、サイズで着るのではなくどのように着たいかで選ぶのです。

このベースを杉本さんに選ぶとき、トップスを杉本さんのいつものサイズより1サイズ上げました。なぜなら、このようなフェルパのスカートに体にそったトップスを合わせてしまうと、杉本さんの良さが消えてしまうのかなと思ったのです。
つまり、トップスをボーイッシュに残した方が、杉本さんらしさを残しながら着回しをより効果的に出来ると思ったのです。
カーゴパンツの時もそうでしたよね。あのパンツも杉本さんのいつものサイズより、1サイズ上げました。
それではジャケット類を羽織っていきましょう。

(1)ベース

吉田さんコメント:

(2)ベース+テイラードジャケット

吉田さんコメント:
先程のトムボーイのベースイメージをテイラードジャケットと女性らしい足元で引き締めます。杉本さんらしくコーディネート出来ていると思いますが如何ですか?
杉本コメント:
ボーイッシュなベースのイメージがテイラードジャケットとヒールのイメージで綺麗な女性のイメージのベクトルに向かったと思います。スカートが先ほどよりエレガントに見えるのが不思議ですね。

(3)ベース+ジップブルゾン

吉田さんコメント:
足元をスニーカーに変え、スカートに活動的なイメージをあたえます。そしてジップブルゾンを羽織り、笑顔が素敵で健康的なイタリア女性(このマーシャの写真のような)のイメージに仕上げます。

杉本コメント:
スカートのイメージが足元を変えるだけでエレガントからスポーティに変化しました。でも。。。
先日この靴を履ている私を見た実の姉に「この靴変な靴ね。」と言われてしまったんです。

吉田さんコメント:
あらそんなことがあったのね。杉本さんその時どんな風に感じた?

杉本コメント:
正直姉の気持ちは理解できました。私も以前は全く同じ考えでしたから。つまり、マジョーレでどのようにこの靴をコーディネートをするかを知るまでは、スニーカーはスポーツ選手のものだと思っていましたから。

吉田さんコメント:
お姉さまは杉本さんにとても良いことをお話されましたね。
お姉さまとのやりとりにはファッションというものを考える上でのとても大切な鍵が隠れていると思うのです。
じゃぁ杉本さん、この件について次回のブログでゆっくりと語り合ってみませんか?

杉本コメント:
是非お願いします。

吉田さんコメント:
それでは最後のコーディネートに行きましょう。

(4)ベース+ナイロンショートパーカー

吉田さんコメント:
トップスがコットンのブルゾンより、もっとスポーティになるので、足元をスニーカーからヒールに戻し、少しだけスポーティさにブレーキをかけます。
可愛らしさと女性らしさがバランスよく混ざり、とても素敵ですね。

杉本コメント:
インナーのボリューム感とパーカーのボリューム感は比例しながら、インナーの丈感とパーカーの丈感で、レイヤードをつくる感じをとても好印象で受け止めました。そこにヒールを合わせ、身長のバランスも伸ばすことにより、縦長のスタイリングが完成しました。このスタイリングでウィークデーは仕事をし、週末にはスニーカーを合わせてワンちゃんとお散歩するイメージが沸いてきます。
次回は早くも杉本学校10回目となりますが、本当に学びの場になりそうでとても楽しみです。杉本でした。

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.208 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.207




皆様こんにちは。
今回は 恒例となった丸の内商店会によるセールについてお知らせします。

セール期間:6月28日から7月15日まで

セール対象商品:オリジナル商品以外の商品全般
        昨年までのオリジナル商品でサイズバランスが偏ったり、
        色が偏ったりしたアイテム

セール対象外商品:今シーズンのオリジナル商品及びMD継続商品


ということで、セール対象商品について吉田さんに質問しました。
今回のセール対象商品で、<面白いもの><探す価値のあるもの>はなんですか?

吉田さんコメント:
①シーズン性のないもの
②トレンドアイテムになりつつあるテーラードジャケット
③永遠の定番的アイテム
この3つをコンセプトにして、アイテムを探してみてはいかがですか?

杉本コメント:
それでは、①~③に従いながら具体的に私にコーディネートして頂けませんでしょうか。

吉田さんコメント:
はい、わかりました。それではシーズン性のないものから始めましょう。



①シーズン性のないもの

吉田さんコメント:
ジャージーのシャツは、タンクトップやTシャツの上から羽織り物として、もしくは前ボタンを閉じシャツとして、4シーズンでうまく活用できるアイテムです。それはこのジャージが、約265g/㎡で着回しにはとても便利な厚さであり軽さであるからです。お気に入りの色と適切なサイズが揃えば間違いなくお勧めできるアイテムです。




② トレンドアイテムになりつつあるテーラードジャケット

80年代のトレンドが復活するに伴いジャケットに注目が集まりつつあることは以前にも述べましたが、あの時代に流行ったダブルブレストのジャケットを見つけたならば買いだと思います。それもVゾーンが小さく一枚でも着られタイプのものがコーディネートしやすいと思います。ボタンをフルに閉じスーツとして着るもよし、下のボタンを開け少しカジュアルなボトムを合わせ、杉本さんが今着ているような菱形を作って、カジュアルな羽織りものとして着るもよし。ジャケットそのものがもつ堅苦しい印象よりも実は幅広く着回しができます。



③ 永遠の定番的アイテム

きちんと作られた12ゲージのラウンドネックのニットや、イタリアでは「ブル」といわれるギャバジン素材のスカートやパンツは、どんなトレンドが流行っていても決してなくならない永遠の定番的アイテムです。店頭でディスプレイされたものやモデルさんが着用したり、何らかの理由でセールになっているもので、お気に入りの色で適切なサイズのものが見つかれば、運命的な出会いとして獲得したいアイテムです。今、杉本さんが着ているニットとスカートのコーディネートもただこれだけなのに、やはり素敵ですね。




このページでは一部しかご紹介できませんでしたが、じっくり探すとラッキーアイテムが見つかると思います。店頭のスタッフに「こんな着回しがしたい。」と質問して、それらのアイテムを探してみてください。




それでは丸の内商店会のちょっとした夏祭りでお待ちしております。

関連画像

     
                             スタッフ一同

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.207 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.206




今回のテーマは「梅雨と夏の羽織りもの」です。

梅雨に入り、気温の寒暖差や冷房の効いた室内での温度調整等を理由に
羽織りものをお探しになるお客様が増えてきました。
その中で、羽織りものを取り入れたコーディネートについても
ご質問を多く頂いております。
そこで今回は
「梅雨の肌寒い日のアウターとして」、
「夏の冷房対策として」、
「ノースリーブを着た時に肩を覆うものとして」という状況を想定して、
笠井さんと店頭のディスプレイを変えてみましたので
早速見ていきたいと思います。


(A)

春の立ち上がりにアウターとして活用していたサファリジャケットは、くるくるっと袖をロールアップしてたくし上げると、まるでシャツのような軽快さで着られます。ドライな質感が湿度の高い梅雨の時期にさらっとした着心地と軽さをもたらしてくれます。



(B)

ブログvol.199 で着回しをご紹介したフェルパのジャケット。スポーティで柔らかなフェルパに張り感のあるシアサッカースカートとの素材のコントラストが、季節の変わり目にはうまく調和してくれると思います。爽やかな印象は保ちつつ、ひんやりとした雨の日にも、また夏のきんきんに冷えた冷房の下でも対応してくれます。



(C)

サファリジャケット、フェルパジャケットに比べて素材の軽い、アイスヤーンというシャリ感のあるコットンニットのジャケット。写真のようにフェルパパンツと合わせてスポーティなスタイルにも、クレープ素材や同素材のスカートに合わせると、きちんとしたジャケットのスタイルにも変えられますね。



(D)

シアサッカーでできたジャケットは夏の羽織ものとして最もお勧めです。ここ数シーズン多く出ているビッグシルエットは肌にまとわりつくことなく、風をたっぷり通してくれます。旬なシルエットとバランスを取り入れながらも、やりすぎていない大人なジャケットスタイルになっていると思います。



(E)

一年を通して活用できるカットソーのサファリシャツ。真夏の日差しの下でもなかなかノースリーブ一枚では着られないという方にお勧めです。カーディガンのように、ストールのように肩からさらっと羽織れます。また冬にはニットのインナーとしても活躍してくれます。



(F)

夏の休暇のリゾートスタイルに一枚で心地よいノースリーブのリネンワンピース。シャツを羽織れば、街中にもよく馴染むワンピーススタイルになります。写真のようにサンダルを合わせたり、スポーティな足元にしてもいいですね。

今回は羽織りものをテーマにいくつかご紹介致しました。
また次回お楽しみに頂ければと思います。

村松 笠井

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.206 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.205






杉本学校8回目です。
今回は、6回目(Vol.203)の続きとなります。
春から夏にかけて最小限のアイテムで最大限の効果を生む、
洋服選びの指南を吉田さんから受けています。
そして6回目までのアイテムに、
新たにインナー・ボトム・アウターをそれぞれ1つずつ加えるならば、
何をポイントにしてそれらを選んだら良いですかというのが
今回のテーマとなります。


吉田さんコメント:
春夏シーズンというのは、太陽の日差しがすべてに生命力を与え、
活気づいていく時期となります。
洋服選びもその流れに沿いながら考えてみると面白いかなと思います。
基本のアイテムでゆっくりと芽を出す春があるならば、
花が咲くときのような気持ちがウキウキさせるアイテムを選ぶ夏があってもいいのかなっていう感じです。

インナー春バージョンはオーソドックスだけど、クオリティを感じさせる白いTシャツを選びました。そこで夏バージョンは、あくまでも品の良さは保ちながら、本人も周りの人も「あ、杉本さん素敵なインナー着ているわね。」という印象のものを選んでみます。
例えば入荷したてのこのストライプのタンクトップ。
ストライプタンクトップはどこにでもありそうですが、このストライプに関しては、素材にこだわりが感じられます。ネイビーの部分はインディゴ色に染められていて、白い部分は染められていない無地のまま、そして少し地厚の素材感が1枚で着ても何か良いわねというイメージを与えてくれます。
この何かいいわね、が大人のウキウキ感で日本の伝統でいうところの侘寂というところに繋がるのかなとも思います。

ここでボトムです。ボトムは人間の活力の源である脚に連動しています。杉本さんの可愛らしいイメージを付け加えて、夏に颯爽と小走りで駆け回る時の元気の良さを表現できるアイテムを選んでみます。
例えば杉本さんが得意のカーキ色に染められたフェルパのスカートはいかがでしょうか。
フェルバという素材の軽快さとAラインのスカートという少し女の子的な雰囲気は前回もお伝えしましたが、お姉さんの背中を見ながら走って追いかける元気の良い杉本さんのイメージにつながりそうです。

それでは、先ほど選んだインナーと春に選んだヒールのある足元でスタイリングをしてみましょうか。

夏のベーススタイル

杉本:
インナーのしっかりとした、でも夏に必要な爽やかさが伝わる手触りのタンクトップにやわらかなフェルバのスカートがこんなにもしっくり合うのだなと素材という側面からまずは感じました。そして、きちんとした感のある大人っぽいデザインのトップスと、やわらかでふんわりした甘さのスカートが、大人らしさと甘さを上手くミックスしている感じは感性という側面からとても気に入りました。足元のスニーカーバージョンでより女っ子っぽく仕上げるバージョンも好きですが、このようにヒールで全体を大人らしくするのも大好きです。このかっこよさと甘さが混じり合うニュアンスは夏という季節が持つハツラツとした外向きのエネルギーと秋に向かう落ち着きのある内向きのエネルギーが混じり合う8月の雰囲気にはピッタリですね。このベースから春にそろえたアウターを合わせてどんなふうに着回しが出来るのかとても楽しみです。
この続きをお楽しみに杉本でした。

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.205 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.204






杉本学校第7回目は、特別編です。
今回は、「基本のアイテムに3つのアイテムを加える。」
というテーマを考えておりましたが、
急遽、サッカー地の最新アイテムがイタリアより届きましたので、
そちらの着回しを優先してお送りします。


吉田さんへの質問:
涼しげなサッカー地のアイテムが3種類(ジャケット、ブラウス、スカート)届きましたが、まずはスカートの着回しを教えて頂けますか。


吉田さんコメント:
サッカー地はそれ自体が優しい雰囲気を持つ素材でスカートの形もAラインの可愛らしいものになっています。
ここでコーディ―ネートをするときに気を付けたいのが色。
今回は白・カーキ・ベージュ・黒と4色あるのですがそれぞれの色が持つ特色を理解しつつスタイリングしていきます。

カラー白

『サッカー地×Aライン×白=甘めの雰囲気』 
が特徴の白いスカートはガーリッシュにスタイリングします。
白いTシャツの上から気付かないほどのピンク色が入ったベージュのニットを合わせます。ニットのサイズは少し大きめにして半袖の袖口部分をクルクルとTシャツと一緒に折り曲げます。印象としては可愛い妹さんがお姉さんのちょっと大きめのニットを借りて着てきているような感じです。
このニットのボリューム感が鎖骨からスカートの裾にかけきれいなAラインを作り、ふんわりしたワンピースを着ているかのようにシルエットを作ります。
杉本さんどうですか?
爽やかさと懐かしさがほのぼのと混じり合う感じがとても好印象です。
いつまでも心の奥底にあるあの夏休みの懐かしい感じが思い起こされ、夏というシーズンがもつ独特な雰囲気を味わえるスタイリングだと思います。

吉田さんコメント:
杉本さんとてもお似合いですね。スカートバージョンではないですが、きっと似合うので少し横道にそれますがパンツバージョンも作ってみましょう。
このスタイリングは妹さんが少しお姉さんになった感じですね。このイメージの違いを楽しんでみてはいかがですか?

杉本:実は私は姉がいるのですが、いつも姉の凛々しさに追いつこうとしていました。このパンツ一本で格好良いお姉さんに近づけた気がします。

カラーカーキ

『サッカー地×Aライン×カーキ=トムボーイ(元気いっぱいの雰囲気)』
が特徴のカーキ色のスカートはアクティブなイメージでスタイリングします。
ネイビーのTシャツと白いスニーカーをあわせれば、オフィスの中で軽快に仕事をこなすイメージがつくれます。また、仕事の中で決断や意志表示を求められる予定の日には、下の写真のように黒いTシャツに黒のくるぶし丈のブーツを合わせ、ネイビーの時よりもより強いイメージを作ります。
雨の日や体調がすぐれないときは黒×カーキのコーディネートが元気を引き出してくれます。

雨が多いこの時期 、憂うつさを吹き飛ばし、トムボーイのようにピチピチ、ジャブジャブ、ランランランと雨を楽しむコーディネートには、下の写真のように軽快なショートパーカーブルゾンを合わせてみては如何でしょうか。


吉田さんへの質問:
なぜカーキ色は元気を出させてくれる色なのですか。

吉田コメント:
カーキ色とはもともと、土の色という意味になります。ミリタリーにおける作業着がこの色に染められた為、活動的で機能的なイメージが浸透しているのではないのでしょうか。雨の中、はねが飛んでもランチの時醤油をこぼしてもこのカーキなら「まぁいいか。」という気持ちになりますよね。一番最初に紹介した白のスカートにシミが出来たらやっぱり心が落ち込んでしまいます。これはあくまでも吉田理論ですけどね。

杉本:
でも私とっても納得してしまいます。
前回のカーキ色のカーゴパンツを穿いたとき、何だかアクティブな心持ちになれた気がしたんです。
カーキ色を改めて見直しました。

カラーベージュ

『サッカー地×Aライン×ベージュ=エレガントな美しさ
が特徴のベージュ色のスカートは大人女性のイメージでスタイリングしていきます。左の黒いブラウスも右写真のライトベージュのブラウスもシルクライクな落ち感のあるブラウスです。ベージュ色のサッカー地はこれらのブラウスに使われているエレガントなクレープやシフォンのような素材を違和感なく、受け止めてくれます。
大人らしい美しさを表現したいときは、エレガントなサファリスタイルをこのベージュ色で作ってみてはいかがでしょうか。

杉本:
時の移り変わりの中で自分の中の感情が変化していきます。その気持ちを時にはコントロールし、オブラートに包んで、飲み込んでしまうような大人女性にあこがれます。茶道や華道も型からはいると言われてますが、大人女性に一歩近づきたいときは、このベージュ色のスカートを穿いてみます。
でも、、、私はやっぱりカーキ色のスカートかな。。。

吉田さんが上のコーディネートの中でこのバックルをそっとつけてくれました。ミラノのメルカート(露店商が集まる市場)で十数年前に買ったものだそうです。アフリカの方から買われたみたいですが、エスニックな香りがプンプンでした。

カラーブラック

『サッカー地×Aライン×ブラック=隠れた情熱
が特徴の黒色のスカートは、旬のメキシカンスタイルをアレンジして取り入れてみてはいかがでしょうか。杉本さんには白色のメキシカンライクなブラウスにフリンジの付いた縄ベルトを合わせ、 コーディネートしてもらいました。
足元をヒールの物ではなく、ブーツにしたのは、杉本さんの可愛らしい少しボーイッシュな感じを残したかったからです。ヒールの靴を合わせてしまうと、女性の艶感が出過ぎてしまうこともあるので、足元の靴のニュアンスでコーディネートをコントロールしてみては如何でしょうか。

杉本:
以前私が見た映画の中に出てくる、ヨーロッパの石畳の雰囲気が感じられるコーディネートだと思います。こんなスタイルで中世の町を散歩してみたいです。

今回はスカートの色にイメージを求め、ここからスタイリングをしていくということを勉強してきました。マニュアル的な洋服の着方よりも、自分の気持ちを素直にコーディネートの中で表現するという、そんなテクニックをどんどん身に付けていきたいと思っています。
杉本でした。

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.204 はコメントを受け付けていません。

「雑誌と私」Vol.203






杉本学校第6回目です。
最小アイテムで最大な着回しを求めるアイテム集めの最後は大判のカモフラージュ柄ストールです。

吉田さんコメント:

「そうそう。これも20数年前の話。彼女の名前もバーバラだったわ。(私の知人でバーバラは後二人いる。)彼女は私達のオフィスのとなり町のとても有名なショップの店長さんだった。そして、その街に訪れるたび、このお店で色んな洋服を興味深く見る私に、逆興味を持ってくれたみたいで仲良くなった。その頃、私達が仕事をお願いしている工場で勤める女の子が結婚することになって、結婚式に招かれたのね。私にとってはイタリアの結婚式に出席するのは初めてで何を着ていったらいいのか分からなかった。だから早速バーバラに会いに行ったわ。そしてコーディネートをお願いしたの。その時彼女がとりだしたのはニットの黒いワンピースと黒の少しだけヒールのある靴、そしてガーゼのような二枚の大判のストールだった。
その時の彼女のコーディネートは素晴らしくて、黒ワンピースの上に色違いの大判ストール2枚をふんわりと肩に回し、胸の前で何気なくでも完璧に結び目をつくったの。それが私の大判ストールに対する意識改革につながったのね。
その時からマジョーレでは色々なストールを展開してきたけれど、その中でもカモフラージュ柄は仕事場でも休日の場面でも最大のコーディネート力を発揮すると感じてきたの。バーバラのようにストールを上手に巻ける人達ばかりじゃないから、ただ肩にかけるだけそれなりのインパクトがないといけない。でもそのインパクトは品がないといけない。その2つのポイントが揃っているのね。だから杉本さんにお勧めしたの。
早速Tシャツの上から何気なくかけてみて。。。」

ということで肩から羽織ってみました。

東京も梅雨入りとなり、
湿度の高いサウナのような暑さとそれに対抗しようとガンガンに冷えた室内の中で羽織り物が必要となりますが、脱いだり羽織ったりするのは面倒ですね。
そんな時、こんな感じでカモフラージュ柄のストールを羽織りながらのオフィスワークはとても軽やかでかっこいいなと思ってしまいます。


休日もこのストールをバックに忍ばせていれば、ガンガンに冷えたカフェでのブランチも楽しく過ごせそうです。
バックからサラッと取り出し、肩にかけるだけで、ジャケットやブルゾンのようなインパクトをつくってくれそうです。



今度は、吉田さんがバーバラさんに巻いてもらったように黒いワンピースの上にこのカモフラージュのストールをアレンジしてもらい、ディナーやそれに似た場所にお出掛けするコーディネートも是非教えてください。


今回で着回しアイテム基本中の基本が出来ました。
次回は今回チャレンジした8つのアイテムにトップス1つボトムス1つインナー1つの3つを付け加え着回し幅を増やすならば何を探せばよいか吉田さんに聞いてみます。
杉本でした。

カテゴリー: 「雑誌と私」 | タグ: | 「雑誌と私」Vol.203 はコメントを受け付けていません。