「雑誌と私」Vol.216







皆さんお元気ですか。杉本です。暑くなりました。(トホホ、、、)
そんな中、今回も2学期前に吉田さんから特別授業を受けました。
授業内容は『おやゆび幅は、まほうの長さ』です。

吉田さんコメント:
杉本さんおやゆび幅は、何センチぐらいか知っていますか。

杉本:
今まで何センチかを気にして生きてきたことは無いけれど、どれぐらいなんですか。

吉田さんコメント:
女性だと1,6~1,8㎝。男性だと2,0~2,2㎝ぐらいかな。
今日はこの親指の幅1,8㎝が見た目に与える影響を勉強しましょう。

ということで、パンツの長さを1,8 ㎝ ずつ短くして写真をとりました。
次の3枚がそれらになります。

(1)丈が一番長いもの

(2)=(1)-1,8 ㎝

(3)=(2)-1,8 ㎝

吉田さんコメント:
杉本さんこの3つの写真を見てどう思いますか。
1フレーズでお答えください。

杉本:
丈が一番長いものがよりエレガントで下に向かってどんどん軽快になっていきます。

吉田さんコメント:
その通りですね。
(1)はよりきっちりした感じ、(2)は(1)より軽快さが増し、(3)はもっと軽快で今から走り出しそうな感じです。親指幅の丈感がスタイリングバランスを整える点で、とても重要であることが分かりましたか。

杉本:
、、はいこんなにイメージが変化するとは思っていませんでした。
スタイリングのバランスと心のバランスを均衡させる、つまり朝元気を出したいときは(3)番を、少しきちんとしたいときは(1)番を、とてもバランスのとれた心持ちの時には(2)番をなど、パンツの丈感でその日の自分の気持ちをコントロール出来るのかなって思います。

吉田さんコメント:
洋服は決して人より出しゃばってはならないけれど、でも応援してくれる時が度々ありますよ。

杉本:
なるほど。親指幅はまほうの長さという意味がわかりました。
皆様も是非鏡の前でおやゆび幅を楽しんでみてください。杉本でした。
次回もお楽しみに。

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「雑誌と私」Vol.215








杉本学校2学期前の夏季補修授業です。
先日、店頭でお客様にVol.214での「それはまるで知っているのに知らなかった。」という意味について聞かれました。吉田さんにもう一度問い直し、私なりに解釈したものを今回はお伝えします。


吉田さんが色々お話して下さった中で、ネイビーブルーのニットを例にお伝えしたいと思います。

吉田さんコメント:
いつもイタリアに訪れると素敵な女性がネイビー色のニットを着ているのを見かけるのね。そして時折知っているはずのネイビー色のニットがとても新鮮に見える時があるの。色が少しだけ茄子紺だったり、首元のリブがとてもルーズに編んであったり、ブークレ用の糸を14ゲージの細かさで編んであったり、例を挙げるときりがないんだけれど、ネイビーブルーのニットといっても限りなく、個性がそれぞれにあるのね。そしてそれらの個性を上手く取り入れながらのコーディネートはネイビーブルーのニットに新たな命を吹き込むような印象があるの。
これがまるで知っているのに知らなかった、ということなのよね。

こんなお話をいくつも違う事例で教えて頂けました。
その中でカーキと黒の色合わせのお話が印象的で実践してみたいと思い、人形で着せ替えをしてみたり自分で着てみたりしました。
気に入った写真を4枚準備しましたので、是非見てください。

カーキと黒の2色でコーディネート。
人形と私のスタイリングは色の分配率を変えました。
カーキと黒だけでもいろいろなバリエーションが楽しめるということは知っているのに気付かなかったことの一例です。

カーキと黒にほんの少しだけ白色を加えます。
人形ではスニーカーで、私が着ているスタイリングでは、インナーの白Tシャツを少しだけのぞかせてみました。

タイトなブルゾンをボリューム感のあるまゆ型のジャケットに変え、
ブルゾンのシャープさとは違った柔らかい雰囲気を同じ色合わせの中で作ってみました。他にも黒とカーキで色々試してみましたが、色の配分やボリュームの配分、そしてそれぞれのアイテムが持つ直感的な印象が様々に絡み合い、今の自分の気持ちに寄り添ってくれるスタイリングをこうして見つけていくんだなと実感しました。

また吉田さんへの質問がありましたら、店頭でそっと私に耳打ちしてください。
楽しみにお待ちしております。

杉本

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「雑誌と私」Vol.214








前回のあらすじ
吉田さんとトレンド(流行)とは何かを勉強中。

前回は、イタリアの素敵な女性達がトレンドをゆっくりと自分のスタイルに取り込みながらコーディネートを進化させる態度は見習う点が多く、マジョーレもこの考え方を参考にしてお客様に接しているとのことでした。そして、今回はこのトレンドの取り入れ方がなぜ日本女性にも受け入れられるのかを吉田さんに伺っていきます。

その前に今回のコーディネイトをご紹介致します。

ウール調ジャージーのブルゾンで秋らしく

去年の秋のスタートに展開したウール調素材のジップブルゾンを、この春夏大活躍した白Tシャツ・カーゴパンツ・ヒールの靴に合わせた秋らしい装いを吉田さんがコーディネートしてくれました。

秋がもっと深まれば、インナーをニットに変え、足元をブーツにしてよりボーイッシュに変化させると杉本さんらしさを残しながら違うニュアンスのコーディネートができますよ、とのことでした。是非トライしてみたいと思います。 

ウール調ジャージのブルゾン(茶色)で人形を作ってみた

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P2060454.jpg です

この春展開したアイスヤーンは秋にも使える糸として、イタリアでは扱われるそうです。天候不順の中、春と秋両方を楽しめるこのニットはとても便利だと思います。先ほどのウール調ジャージのブルゾン(茶色)を合わせて人形を作ってみました。吉田さんのアドバイスに従いニットのウエスト部分で色が途切れないようアイボリーのパンツを合わせて、ニットとボトムの色を繋げました。アイボリー×茶という秋らしい色合わせでうまくコーディネイトができたと思います。 

前回トライしたコーデュロイパンツでスポーツスタイルを作ってみた

右写真の人形が着ている薄手のナイロンブルゾンは被るタイプのものです。
これが展開された時(2018年春夏)はまだ、この手のブルゾンを「前がジップなどで開くタイプの方がいいわ。」とよく言われたと聞きました。でも、今年はこのタイプの被りナイロンブルゾンを多く目にするようになりました。そしてそれがいわゆる吉田さんが言うトレンド(流行)の広がるスピード感なのかなと感じながら、この秋マジョーレが推している太うねのコーデュロイのパンツを合わせコーディネートしてみました。とてもかわいくできたと思います。

それでは今回の本題です。

吉田さんコメント:
イタリアの素敵な女性達のトレンドの取り入れ方がなぜ日本女性にも有効かと言えば、
日本という国柄を考えてみるとわかると思います。日本は世界の中で、最も長い伝統と文化を育んできた歴史を持ち、その環境が共通の感情や感覚を日本女性の中に培いました。その日本女性らしさ、それは年齢を問わずすべての日本人の女性の中に息づいています。
反面、日本という国柄はとても寛容で進歩的であり、世界の新しいものを吸収する進取の気性を持っています。
ファッションに置き換えると、日本女性はこんな風でなければならないという自分らしい保守的な枠組みを持ち、でも新しいトレンドを是非取り入れてみたいという気持ちがあるということです。
この日本女性のファッションに対する考え方は、国柄からくる文化と進取の気性を上手に融合させるイタリア女性のそれにとても近いですね。でも、残念ながら洋服文化では時間的に大きなギャップがあると思います。つまり、日本女性はまだ洋服に対して未熟だと感じるのです。仕方ないですよね。つい先代までは和服を着ていたのですから。
私達は長い時間がつくり出す、洋服の着方という知恵と技を先代から受け継ぐ体験が無かったのです。
ですから時に冒険心が出過ぎで、枠の外にはみ出すぎたり、その反動で反省しすぎて枠の奥の中に留まり過ぎたり、なかなか適度なポジションを見つけることが出来ないのです。
そして、自分らしさを見失い、ブランド名に頼ったり、有名人の評判に頼ったりして自分の心を安定させようとします。
その点イタリア女性は、何代にも渡って洋服の着方という知恵と技を受け継いだ結果、自分らしいポジションを見つけることがとても上手になったと思うのです。

いつも戻れる自分の場所(自分らしさ)にこの枠の外にある刺激(新しいトレンド)を少しずつ混ぜ合わせながら、自分の場所の枠を徐々に広げるイタリア人女性の洋服の着方はとても参考になるのです。

それはまるで知っているのに知らなかった 、いつも見ていた花なのにこの角度から見ると美しかったというような感動に似ています。そんなスタイルを具体的にお客様に伝えたいとマジョーレは思ってきたし、このイタリアの街々の素敵な女性達の着こなしにこそ自分たちの基準があると考えるのです。
もうすぐ秋がスタートします。
杉本さんに今日の話が少しずつ実感してもらえればとても嬉しく思います。杉本学校2学期も頑張りましょう。
杉本:
女性の本能の究極の部分には美しさを愛する気持ちがあると思います。知らないうちに様々な先入観やあまりにも多すぎる情報が、私のこの美しさを素直に見る気持ちを埃まみれにしているのかなと感じました。その埃を取り除き、美しいものを美しいと直視する感性を磨き続けたいと思いました。2学期も良い成績がとれるように頑張ります。
宜しくお願い致します。杉本

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「雑誌と私」vol.213




夏のセールも落ち着いて、丸の内の仲通りは
秋のウィンドーディスプレイも見られるようになってきました。
梅雨明けを目前に今回は
「セールアイテムで夏から秋までの装い」をテーマに
笠井さんといくつか人形を作りました。
   




(A) 夏

(B)秋

村松:写真(A)のTシャツは、昨シーズンのオリジナルのものですね。あえて普段人形が着るサイズよりも2サイズアップして、ゆったりとした着方にしました。

笠井:ブログVOL.208であったように、サイズはどう着るか?がポイントになりますね。ゆったりとしたTシャツ一枚だとボーイッシュになり過ぎてしまう時には、こういったシルクスカーフ(セール対象外)を上手く使うと効果的。

村松:(B)は(A)の上にナイロンプルオーバーを着せてみました。先程のシルクスカーフをストールのようにくるくるとまいて、首もとからのぞかせています。

笠井:このナイロンプルオーバーはシルクブラウスのような光沢のある質感でスカーフとの相性もとてもいいですね。

村松:こんなに薄くて軽いナイロンだとブラウスのように一枚で着てもいいですね。





(C)夏

(D)秋

村松:ベージュがかったシンプルな後染めのシャツは夏には羽織りものとして、秋にはニットから少し襟と裾をのぞかせてインナーに使えて便利ですね。

笠井:季節に合わせて、袖口をロールアップしたり肌の分量を調整していくとバランスがとりやすいと思います。

村松:また足元とのバランスもトップスの重さに比例して、キャミソールだったらサンダルにしたり、ニットだったらブーツにしたりといった感じですね。

笠井:そうですね。秋が深まった頃には、コットンニットをウールのローゲージニットに変えて、タイツやブーツで合わせてもいいですね。




(E) 夏

(F)秋

村松:普段お仕事でも使えるニットスカートをアクティブな休日をイメージしてコーディネートしてみました。

笠井:ノースリーブでもニット素材の上質さとスポーティーなラインが入って一枚で着られますね。健康的にこんがりと焼かれた肌にもよく合いそう。

村松:秋には写真(B)のジップアップブルゾン(セール対象外)を羽織って、颯爽とジムへ行く姿を想像してしまいます。

笠井:そんな素敵な女性の休日スタイル憧れます。



(G) 夏

(H) 秋

村松:こちらもシルクのような光沢感のあるコットンのプリントTシャツ。一枚で十分コーディネートのポイントになりますね。

笠井:秋にはカーキのサファリブルゾン(セール対象外)を合わせてもTシャツのインパクトに負けず、調和がとれると思います。

村松:夏や秋のご旅行での機内スタイルにもいいですね。



7月15日からMOREセールがはじまり、セール対象アイテムも加わりました。ご紹介したオリジナルのセール対象商品は、サイズや色がとても限られてしまいますが、まだ店頭にございます。お店に是非お問い合わせください。秋の入荷までのもう少しの間継続して行っております。

村松 笠井

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「雑誌と私」Vol.212







前回のあらすじ
吉田さんとトレンド(流行)が「どのように作られているか」勉強中。
前回は霞の中に少しだけ灯りが見えるぐらいのトレンド分析は素材屋さんからの提案からだった。今日はその光が船の灯りなのか灯台の灯りなのかはっきりわかるように教えてもらいたい。

春物ニットとコーデュロイのパンツで秋のスタイル

吉田さんが春に展開したブラウンシュガーという色のニットと、この秋マジョーレが展開するコーデュロイ素材のボトムを合わせて、秋一番の可愛らしいスタイルを作ってくれた。今日はこのコーディネートをもとに話をすすめてくれそうだ。

吉田さんコメント:
私達がコーデュロイの素材に気を留めたのは4年前でした。多くの素材屋さんがこの手の素材をつよく提案していたからです。
そしてこの秋マジョーレは太うねのコーデュロイ素材でボトムを展開致します。
少し時系列でみていきますね。
素材屋さんの提案➡ミラノコレクションやパリコレクションでのその素材の使われ方➡街の人達の反応
この流れが完成するのに、3年位かかるかなって感じです。
ここで本題のトレンドについて私の考え方(あくまでも私の意見です)をお話しますね。
杉本さんの言葉を借りるならば素材屋さんの提案が霞の中の灯り、ミラノやパリコレクションは灯台の灯りなのか船の灯りなのかの分析になります。そして街の人達の反応の部分では、その灯りを放つ機材の大きさや形まではっきり見えてくるという感じです。
他のショップの事は分かりませんが、マジョーレはお客様に提案するために、この街の人達の反応に基準を置きます。

杉本コメント:
なぜミラノやパリコレクションの分析の段階ではマジョーレはお客様に提案しないのですか?

吉田さんコメント:
この時点ではとても沢山のトレンドが生まれています。でもそれぞれのトレンドがどれ位長続きするのかもしくはどの様にこのトレンドを取り入れれば良いのか、まだ分からないのですね。
ここでおしゃれな人たちが集まるイタリアの街々の分析力に頼ります。
これらの街々は縦糸を人々の慣習やライフスタイル、横糸を新しいファッションに対する感性で織られたフィルターのようなものです。そして多くのトレンドがこのフィルターの中に入れられ、そこから染み出た一滴がとてもカッコいいスタイリングを作ります。
この時点でトレンドの持続性と着方が理解出来ます。ここでようやくマジョーレは店頭で提案をします。

杉本コメント:
縦糸に人々の慣習やライフスタイルとありますが、どうしてこれが大切なのですか?

吉田さんコメント:
人々は自分が暮らす環境の中で知らないうちに常識という領域を作ります。つまり、その線からはみ出れば正常ではなく、いつもその線の内側に留まろうとするのです。
でもその領域の外側に何か興味を持ちたがるのです。自分の知らない何かがあるのではないかと冒険心が働くのです。だから時には2、3歩その線から出てみたい。
イタリアの街々は伝統と文化が満ちています。古いものを大切にしようとする感性がみなぎっているのです。でもそこに新しいものが時折入り込んでくる。その時その古さと新しさを融合する、つまりこの2つの矛盾を解決する方法をもっているのです。
だからこれらの街々で見かける素敵と思えるスタイリングは、
きっと日本女性にも受け入れてもらえるだろうと勝手に確信しているのです。

杉本コメント:
マジョーレは、イタリアの素敵な女性達が、長い時間をかけて作ってきた定番的なスタイルに新しいトレンドを少しずつ加えながら進化させる彼女達の態度を見習いお客様にスタイリングを提案するのですね。
ここで少し突っ込んだ質問をしてもいいですか。何故彼女達のスタイリングの態度が日本人の女性達にも受け入られると思うのですか?

吉田さんコメント:
素晴らしい質問ですね。それでは次回この質問にお答えします。次回は完結編ですね。

杉本コメント:
えー、また次回ですか。。。
も~という感じです。杉本


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「雑誌と私」Vol.211






杉本学校第10回目です。 Vol.208の続きとなります。今回はファッションについて吉田さんとの対談です。

前回のあらすじ
吉田さんに春アイテムを選んでもらい、そこに夏アイテムを加え、最小限のアイテムで最大限の着回しをするテーマで勉強中の
ある日曜日、私の姉と街に出掛けました。そして、その時に彼女から「そのスニーカー変ね。」と言われてしまった。そこで私はなぜ姉がこんなことを言ったのかを私なりの見解で吉田さんに話した。吉田さんは「杉本さんはとても良い勉強をしたわね。そこにはファッションをどのように社会科学として、つまり社会現象として捉えるべきかという見解が含まれていますよ。是非この件について次の杉本学校で対談しましょう。」と言われた。

まずは春に選んでもらったアウターに、夏らしいトップスを選び、カーゴパンツをその噂の白いスニーカーと合わせた4枚の写真を添付します。


(1)ベース

ゆったりめのサイズで選んだトップスにカーゴパンツをルーズに合わせます。
吉田さんのコメントでは、「ここにくるくるっとストールを巻いても可愛いわね。」とのことでした。

(2)テイラードジャケットを合わせる

春に重厚感を感じたジャケットもこのベースの上から羽織ればこんなスポーティな印象に変化します。 吉田さんには「いつも同じコメントだけど、ミラノの女の子みたいね。」と言われました。

(3)ブルゾンジャケットを合わせる

ジップブルゾンとカーゴパンツの相性は相思相愛と言えるぐらいだけど、それはこのベースのスタイリングでも証明されました。
吉田さんには「ここにキャップ帽を合わせても素敵よね。」と言われました。

(4)フードパーカーを合わせる

カーゴパンツのカーキ色にフードのパーカーのベージュが調和します。インナーの長さがレイヤードを強調し(3)のカジュアルスタイルとは違ったニュアンスでスポーツスタイルが楽しめます。
吉田さんには「このままインナーを秋のニットに変えれば、秋一番のスタイルが完成しますね。」と言われた。


それでは本題のファッションについてです。

吉田さんコメント:
まずファッションという語源について考えてみましょう。
語源はラテン語でfactioからきていると言われています。イタリア語ではfareとなり、作るという意味です。
つまり、トレンドを作ることがファッションの意味なんですね。。
そこで一つの疑問が発生します。それは、、、『誰が・何処で・何のために』その流行(トレンド)を作るのかということです。
杉本さんどう思いますか。

杉本コメント:
あるテレビ番組を見たのですが、それは色についてだったんです。そこには各国から色を作る人たちがヨーロッパのある会場で2年後の流行色を決めるというものでした。何のためにといわれるとやはりビジネスの為でしょうか?

吉田さんコメント:
そうですね。ミラノでも先日素材展があったのですが、それは来年のつまり2020年秋冬の洋服を作る素材の展示会なんです。まだ2019年の秋も始まっていないのに、素材屋さんは来年の秋の素材を提案しているということですね。逆算すれば、その展示会の為に開発された素材は1年前から研究されたとしてやはり杉本さんのいう通り、2年前にはつまり、2017年に2020年の秋の話を始めていたということです。マジョーレのイタリアスタッフによれば、多くの素材屋さんが継続アイテムとしてジャージーやフェルパそして新しいところで言えば、フエルト(圧縮ウール素材)を提案していたということです。

杉本コメント:
ではこの時点ですでに来年の秋冬のトレンドが決まっているということですか?

吉田さんコメント:
いいえ、この時点では何にも決まっていません。ただ、わかることは多くの素材屋さんがこの先、ジャージーやフェルパ素材は継続的な人気素材として、そして新しいところで言えば、ウール素材が人気になるだろうなと考えているということです。
トレンド(流行・分析)をする上でこの先もジャージーやフェルパ素材で作られた洋服は、定番的に人気アイテムとして、そして新しい洋服アイテムとして90年代後半に流行ったようなウール素材をベースにしたものが流行ってくるかも。。。
というぐらいのぼやけた景色しか見えません。

杉本コメント:
何だかじらされているみたいですが、ではどんなところで色が見えてくるのですか。

吉田さんコメント:
こんな言葉はありませんが、勝手に名付けたファッション科学というような、分析手段を使うとするなら、この後も時系列でお話をした方が分かりやすいですよね。でも、このページだけで大変な読み物になってしまうので、今回はここまでとします。

杉本コメント:
えー、答えをまだ教えて頂けないのですか。。。
皆さん次回をお楽しみに。杉本




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「雑誌と私」Vol.210






こんにちは杉本です。真夏に1枚として、そして秋を感じる頃には重ね着をして着まわすというコンセプトで作られたブラウスがイタリアより到着しました。
皆様のお手元にもDMが届いていると思いますが、今回はこのブラウスのコンセプトに従いながら、私らしくアレンジしてみました。

(1)半袖襟付きシャツ

吉田さんの説明によると、このブラウスの素材はストレッチがきき、しっかりしているのに、105g/ m2 という軽さが特徴です。
実際私も試着をして、しっかりとした見た目と軽い着心地に驚きました。
シャツ襟とダブルにデザインされた袖口はきちんとしたユニフォームを連想させ、私は迷うことなくボトムにカーゴパンツを合わせました。
シャツの襟を特徴の一つとして捉えラウンドネックのニットを合わせれば、右写真のようにこのブラウスを活かしながらの秋の装いが完成します。

(2)ラウンドネック五分袖シャツ

一見、Tシャツのように見える五分袖のシャツも(1)の半袖襟シャツと同じ素材で出来ています。ラウンドネックの部分が春から展開しているまゆ型ジャケットの襟のラインに沿うように作られていて、それと重ね着をすると、右写真のようにシャツの白い部分が少しだけジャケットの襟から見えるようになります。
やわらかな女性のイメージを落ち感のあるフェルパのスカートで完成させます。

(3)捩じれ襟が特徴の7分袖ブラウス

少し横長のボートネックラインで作られた襟開きと7分袖は(素材は(1)(2)と同じ。)マリンなTシャツを連想させます。
ということで、浜辺を散歩するイメージでフェルパのパンツをボトムに選びました。
フェルパのパンツは秋の必須カラーの焦げ茶です。
羽織り物には重さのある襟付きのサファリジャケットと合わせ、ブラウスの襟の捩じりに負けない印象を作ります。マリン×サファリというミックステイストを取り入れることもでき、とても満足なコーディネートが作れました。

真夏のブラウスがアウター一つでこんなに秋っぽく変化するなんて最初はどうかなと思っていましたが、なるほどと納得しました。
真夏を楽しむためにも真夏という時期が既に包括している秋を感じさせるコーディネートは、夏の終わりにはピッタリだと感じました。杉本





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「雑誌と私」Vol.209







皆様こんにちは杉本です。
丸の内商店会のセールがスタートし5日が過ぎました。
あるお客様から、
 「もう少しお勧めアイテムが見たい。」というリクエストがございましたので、
笠井先輩、村松先輩と大至急写真をとりました。

(1)白のコットンパンツ

透けない白のコットンパンツは夏の着回しには不可欠です。
秋の立ち上がりに、焦げ茶や栗色のトップスを合わせれば、爽やかな秋の色合わせも簡単に作れます。
前回杉本さんが着た黒のダブルブレストのジャケットともとても感じよくコーディネートできます。(笠井)

(2)白のコットンパンツでお迎え

1枚で着られるVゾーンのカーディガンをこの白いパンツに合わせます。小さな子供がいる私は動きやすさがとても大切です。その上で感じの良い美しさが伴うとより1日が楽しくなりますね。こんなスタイルで保育園へお迎えです。(村松)

(3)長袖のカーキキャメルのTシャツ

カーキにキャメル色が混じったカーキキャメルという色は2年前はピント来なかったけど、この秋のトレンドを考えるとなくてはならない色だと思います。
深みのあるカーキ、グレーブラウン、焦げ茶、グレーネイビーなどの新色がアウターのメインカラーになるこの秋は、このTシャツの色が着回しのサポートすること間違いなし。(笠井)

(4)黒シャツでお迎え

家でジャブジャブ洗えるコットンシャツも、小さなこどもがいる私にはとても便利です。
そしてやっぱり1枚で着ても感じの良さは絶対必要。その上からレザーのブルゾンなど羽織ればとてもすてきなお迎えのスタイルになります。(村松)

(5)ミリタリー風ニットジャケット

マジョーレに来て、制服だとかユニフォームという概念を学んだけれど、そんなコンセプトをニットジャケットで作ったなんてとても面白い発想だと思いました。
これが何年も前に作られたなんて不思議です。キャミソールの上からさらっと羽織ってみましたが、きっといつまでも便利に着られそうです。(杉本)

丸の内の商店会のちょっとした夏祭り(セール)終了まであと10日ほどですが、
オススメのコーディネートを先輩たちと、後もう一度くらい写真でお送り出来たらいいと思います。杉本

関連画像
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「雑誌と私」Vol.208





杉本学校第9回目です。
今回はVol.205で作ったベース(下の写真)に最大限の着まわし用に準備をしたテイラージャケット、ジップブルゾンそしてナイロンショートパーカーを合わせます。その前に・・・

杉本質問:
吉田さん、このベースの写真をご覧になられたお客様に「どのような基準でサイズを選ばれたのですか?」と、聞かれました。
このお客様は少しサイズが大きめなのではと思われていたのかなと感じたのですが。。。

吉田さんコメント:
時折サイズに関しては悩まれるお客様がいらっしゃいますね。
まずは杉本さんへの質問です。
例えばサイズ42とはどんな意味合いか知っていますか?

杉本:
残念ながら分かりません。

吉田さんコメント:
知らなくても当然ですよね。サイズ42ですと日本でいう9号サイズだと覚えている人達がほとんどですからね。
サイズ42とはイタリアの基準サイズなのですが、それはこんな計算式によって求められています。
(トップバスト÷2=42)
つまり、トップバスト84㎝の方がサイズ42という一つの基準値なのですね。
でもパタンナーと洋服を作る時、デザインによってこの基準値が変わるのです。
例えば肩のラインを小さくしたく、0.7㎝づつ肩を内側に入れれば、肩サイズは40になります。ルーズな台形ラインを誇張するために、バストのラインを全体で2㎝上げれば、バストサイズは43になります。こんな風に最終出来上がったアイテムはこのイメージによって基準値からかなりズレるのですね。
だから洋服は、サイズで着るのではなくどのように着たいかで選ぶのです。

このベースを杉本さんに選ぶとき、トップスを杉本さんのいつものサイズより1サイズ上げました。なぜなら、このようなフェルパのスカートに体にそったトップスを合わせてしまうと、杉本さんの良さが消えてしまうのかなと思ったのです。
つまり、トップスをボーイッシュに残した方が、杉本さんらしさを残しながら着回しをより効果的に出来ると思ったのです。
カーゴパンツの時もそうでしたよね。あのパンツも杉本さんのいつものサイズより、1サイズ上げました。
それではジャケット類を羽織っていきましょう。

(1)ベース

吉田さんコメント:

(2)ベース+テイラードジャケット

吉田さんコメント:
先程のトムボーイのベースイメージをテイラードジャケットと女性らしい足元で引き締めます。杉本さんらしくコーディネート出来ていると思いますが如何ですか?
杉本コメント:
ボーイッシュなベースのイメージがテイラードジャケットとヒールのイメージで綺麗な女性のイメージのベクトルに向かったと思います。スカートが先ほどよりエレガントに見えるのが不思議ですね。

(3)ベース+ジップブルゾン

吉田さんコメント:
足元をスニーカーに変え、スカートに活動的なイメージをあたえます。そしてジップブルゾンを羽織り、笑顔が素敵で健康的なイタリア女性(このマーシャの写真のような)のイメージに仕上げます。

杉本コメント:
スカートのイメージが足元を変えるだけでエレガントからスポーティに変化しました。でも。。。
先日この靴を履ている私を見た実の姉に「この靴変な靴ね。」と言われてしまったんです。

吉田さんコメント:
あらそんなことがあったのね。杉本さんその時どんな風に感じた?

杉本コメント:
正直姉の気持ちは理解できました。私も以前は全く同じ考えでしたから。つまり、マジョーレでどのようにこの靴をコーディネートをするかを知るまでは、スニーカーはスポーツ選手のものだと思っていましたから。

吉田さんコメント:
お姉さまは杉本さんにとても良いことをお話されましたね。
お姉さまとのやりとりにはファッションというものを考える上でのとても大切な鍵が隠れていると思うのです。
じゃぁ杉本さん、この件について次回のブログでゆっくりと語り合ってみませんか?

杉本コメント:
是非お願いします。

吉田さんコメント:
それでは最後のコーディネートに行きましょう。

(4)ベース+ナイロンショートパーカー

吉田さんコメント:
トップスがコットンのブルゾンより、もっとスポーティになるので、足元をスニーカーからヒールに戻し、少しだけスポーティさにブレーキをかけます。
可愛らしさと女性らしさがバランスよく混ざり、とても素敵ですね。

杉本コメント:
インナーのボリューム感とパーカーのボリューム感は比例しながら、インナーの丈感とパーカーの丈感で、レイヤードをつくる感じをとても好印象で受け止めました。そこにヒールを合わせ、身長のバランスも伸ばすことにより、縦長のスタイリングが完成しました。このスタイリングでウィークデーは仕事をし、週末にはスニーカーを合わせてワンちゃんとお散歩するイメージが沸いてきます。
次回は早くも杉本学校10回目となりますが、本当に学びの場になりそうでとても楽しみです。杉本でした。

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「雑誌と私」Vol.207




皆様こんにちは。
今回は 恒例となった丸の内商店会によるセールについてお知らせします。

セール期間:6月28日から7月15日まで

セール対象商品:オリジナル商品以外の商品全般
        昨年までのオリジナル商品でサイズバランスが偏ったり、
        色が偏ったりしたアイテム

セール対象外商品:今シーズンのオリジナル商品及びMD継続商品


ということで、セール対象商品について吉田さんに質問しました。
今回のセール対象商品で、<面白いもの><探す価値のあるもの>はなんですか?

吉田さんコメント:
①シーズン性のないもの
②トレンドアイテムになりつつあるテーラードジャケット
③永遠の定番的アイテム
この3つをコンセプトにして、アイテムを探してみてはいかがですか?

杉本コメント:
それでは、①~③に従いながら具体的に私にコーディネートして頂けませんでしょうか。

吉田さんコメント:
はい、わかりました。それではシーズン性のないものから始めましょう。



①シーズン性のないもの

吉田さんコメント:
ジャージーのシャツは、タンクトップやTシャツの上から羽織り物として、もしくは前ボタンを閉じシャツとして、4シーズンでうまく活用できるアイテムです。それはこのジャージが、約265g/㎡で着回しにはとても便利な厚さであり軽さであるからです。お気に入りの色と適切なサイズが揃えば間違いなくお勧めできるアイテムです。




② トレンドアイテムになりつつあるテーラードジャケット

80年代のトレンドが復活するに伴いジャケットに注目が集まりつつあることは以前にも述べましたが、あの時代に流行ったダブルブレストのジャケットを見つけたならば買いだと思います。それもVゾーンが小さく一枚でも着られタイプのものがコーディネートしやすいと思います。ボタンをフルに閉じスーツとして着るもよし、下のボタンを開け少しカジュアルなボトムを合わせ、杉本さんが今着ているような菱形を作って、カジュアルな羽織りものとして着るもよし。ジャケットそのものがもつ堅苦しい印象よりも実は幅広く着回しができます。



③ 永遠の定番的アイテム

きちんと作られた12ゲージのラウンドネックのニットや、イタリアでは「ブル」といわれるギャバジン素材のスカートやパンツは、どんなトレンドが流行っていても決してなくならない永遠の定番的アイテムです。店頭でディスプレイされたものやモデルさんが着用したり、何らかの理由でセールになっているもので、お気に入りの色で適切なサイズのものが見つかれば、運命的な出会いとして獲得したいアイテムです。今、杉本さんが着ているニットとスカートのコーディネートもただこれだけなのに、やはり素敵ですね。




このページでは一部しかご紹介できませんでしたが、じっくり探すとラッキーアイテムが見つかると思います。店頭のスタッフに「こんな着回しがしたい。」と質問して、それらのアイテムを探してみてください。




それでは丸の内商店会のちょっとした夏祭りでお待ちしております。

関連画像

     
                             スタッフ一同

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