「雑誌と私」Vol.153

 
 
 
約1ヶ月のイタリア滞在を終え、間もなく日本へ出発する。
2色の糸で織られたウール素材をウォッシュして、
縦糸と横糸のちじみ率の違いを楽しみちりめんのように仕上げられたパンツも
何とか今シーズン中に日本に出荷することが出来る事となった。
出来上がりのパンツはとても美しく、マジョーレらしい。
いつものクラシックなきちんとさとスポーティさが
より新鮮な雰囲気で提案されている。
ただ正しいちじみ率を見つけることはとても大変で、
ウオッシュ製品担当のアントネッラは疲弊しきってしまった。
約1年かけて出来上がったこの可愛らしいパンツ。
皆様に早く見て頂きたい。
アントネッラ、本当にありがとう。
 
  
  
 
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黒という 定番色 がまるで トレンド として特集されている雑誌を見掛けたけれど、
この秋冬は80年代後半から90年代前半で人気のあった黒の色合わせをトライする。
(この色合わせに何気なく、旬の素材や形を取り入れる事も忘れない。)
この時、気を付けたいのは全体のボリューム感。
あの時代の誇張され過ぎたビッグボリュームを求めてしまうと、旬なのか古いのかが分からなくなってしまう。
ボリューム感は、60年代や70年代のコンパクトなものを参考にしたい。 

 
(A)

P1650148 
 
 
 
左写真(A)は全身黒にして、トレンドのキャメルを
ポイントとして使った。
あの頃私がミラノでよく見かけた色合わせ。  
今また、とても新鮮に写る。  
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(B)
P1660118
  
  

左の(B)の写真は黒とキャメルの分量を
インナーのニットとパンツのベーススタイルで半分ずつ使い、
黒のミドル丈のコートで全体のバランスを外側から整えた。
 
※ この秋冬旬のコーデュロイという素材や、
  (A)のジャケットのダブルブレストの形、
  (B)のナイロンコートのように細長く見えるたっぷり感にも
   気を付けた。 
 
 
 
 
 
(C)
P1660484 
  
イタリアではクリスマスの飾り付けが少しずつ準備され始めた。
今年もまた楽しい仲間や家族と大切な時間を過ごす時が訪れる。
暖かい暖炉の前で団らんする時、
(C)のような半袖のニットにたっぷり目な暖かいアウターを羽織って、
可愛らしい女性を演出したい。
(何年か前にイタリアのレストランで見掛けた女性が、
 冬のこの時期に暖かい室内で半袖を着ていて、
 とても素敵だったことが頭から離れない。)
縦長の黒に縦長のキャメルを合わせる色合わせもとても素敵。 
 
 
  
 
 

(D)
P1650135 
 
 
 
上の(A)(B)(C)のように黒に旬のキャメル色を合わせるのもいいが、
左写真(D)のようにグレイッシュブルーを合わせたり、
下の写真(E)のようにロイヤルブルーを合わせるのも、
日本の女性には、とてもよく似合う色合わせ。 

 
 
 
 
 
 
  
 
(E)
P1650587.
 
 
 
特にロイヤルブルー×黒は何シーズンも続いている色合わせなので、
人目にも慣れていて、とても簡単に取り入れられる。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
(F)
P1650866.
 
 
左写真(F)のようにこの秋も、次の春も
トレンド色のエメラルドグリーンは、
黒と合わせると黒の中に含まれるグリーン色を引き出すから、
とても新しい印象で黒スタイルを作ることが出来る。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
(G)
P1650435. 
 
 
 
左写真(G)のように全身を黒でまとめる時は、
マットな黒(インナーのニットとパンツ)に、
輝きのある黒(アウターのナイロンコート)を合わせるような
メリハリのあるコーディネートを心掛けると、
真っ黒な印象から抜け出す素敵な黒のコンビネーションを
作ることが出来る。
 
 
 
 
 

 
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次回は真冬のスタイルを考えてみる。
スキーをイメージしたニットや様々なコート、ムートン等とても素敵に仕上がっている。
是非、ご覧いただきたい。
 
                                          吉田孔美
 


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