「雑誌と私」Vol.208





杉本学校第9回目です。
今回はVol.205で作ったベース(下の写真)に最大限の着まわし用に準備をしたテイラージャケット、ジップブルゾンそしてナイロンショートパーカーを合わせます。その前に・・・

杉本質問:
吉田さん、このベースの写真をご覧になられたお客様に「どのような基準でサイズを選ばれたのですか?」と、聞かれました。
このお客様は少しサイズが大きめなのではと思われていたのかなと感じたのですが。。。

吉田さんコメント:
時折サイズに関しては悩まれるお客様がいらっしゃいますね。
まずは杉本さんへの質問です。
例えばサイズ42とはどんな意味合いか知っていますか?

杉本:
残念ながら分かりません。

吉田さんコメント:
知らなくても当然ですよね。サイズ42ですと日本でいう9号サイズだと覚えている人達がほとんどですからね。
サイズ42とはイタリアの基準サイズなのですが、それはこんな計算式によって求められています。
(トップバスト÷2=42)
つまり、トップバスト84㎝の方がサイズ42という一つの基準値なのですね。
でもパタンナーと洋服を作る時、デザインによってこの基準値が変わるのです。
例えば肩のラインを小さくしたく、0.7㎝づつ肩を内側に入れれば、肩サイズは40になります。ルーズな台形ラインを誇張するために、バストのラインを全体で2㎝上げれば、バストサイズは43になります。こんな風に最終出来上がったアイテムはこのイメージによって基準値からかなりズレるのですね。
だから洋服は、サイズで着るのではなくどのように着たいかで選ぶのです。

このベースを杉本さんに選ぶとき、トップスを杉本さんのいつものサイズより1サイズ上げました。なぜなら、このようなフェルパのスカートに体にそったトップスを合わせてしまうと、杉本さんの良さが消えてしまうのかなと思ったのです。
つまり、トップスをボーイッシュに残した方が、杉本さんらしさを残しながら着回しをより効果的に出来ると思ったのです。
カーゴパンツの時もそうでしたよね。あのパンツも杉本さんのいつものサイズより、1サイズ上げました。
それではジャケット類を羽織っていきましょう。

(1)ベース

吉田さんコメント:

(2)ベース+テイラードジャケット

吉田さんコメント:
先程のトムボーイのベースイメージをテイラードジャケットと女性らしい足元で引き締めます。杉本さんらしくコーディネート出来ていると思いますが如何ですか?
杉本コメント:
ボーイッシュなベースのイメージがテイラードジャケットとヒールのイメージで綺麗な女性のイメージのベクトルに向かったと思います。スカートが先ほどよりエレガントに見えるのが不思議ですね。

(3)ベース+ジップブルゾン

吉田さんコメント:
足元をスニーカーに変え、スカートに活動的なイメージをあたえます。そしてジップブルゾンを羽織り、笑顔が素敵で健康的なイタリア女性(このマーシャの写真のような)のイメージに仕上げます。

杉本コメント:
スカートのイメージが足元を変えるだけでエレガントからスポーティに変化しました。でも。。。
先日この靴を履ている私を見た実の姉に「この靴変な靴ね。」と言われてしまったんです。

吉田さんコメント:
あらそんなことがあったのね。杉本さんその時どんな風に感じた?

杉本コメント:
正直姉の気持ちは理解できました。私も以前は全く同じ考えでしたから。つまり、マジョーレでどのようにこの靴をコーディネートをするかを知るまでは、スニーカーはスポーツ選手のものだと思っていましたから。

吉田さんコメント:
お姉さまは杉本さんにとても良いことをお話されましたね。
お姉さまとのやりとりにはファッションというものを考える上でのとても大切な鍵が隠れていると思うのです。
じゃぁ杉本さん、この件について次回のブログでゆっくりと語り合ってみませんか?

杉本コメント:
是非お願いします。

吉田さんコメント:
それでは最後のコーディネートに行きましょう。

(4)ベース+ナイロンショートパーカー

吉田さんコメント:
トップスがコットンのブルゾンより、もっとスポーティになるので、足元をスニーカーからヒールに戻し、少しだけスポーティさにブレーキをかけます。
可愛らしさと女性らしさがバランスよく混ざり、とても素敵ですね。

杉本コメント:
インナーのボリューム感とパーカーのボリューム感は比例しながら、インナーの丈感とパーカーの丈感で、レイヤードをつくる感じをとても好印象で受け止めました。そこにヒールを合わせ、身長のバランスも伸ばすことにより、縦長のスタイリングが完成しました。このスタイリングでウィークデーは仕事をし、週末にはスニーカーを合わせてワンちゃんとお散歩するイメージが沸いてきます。
次回は早くも杉本学校10回目となりますが、本当に学びの場になりそうでとても楽しみです。杉本でした。

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