「雑誌と私」Vol.214








前回のあらすじ
吉田さんとトレンド(流行)とは何かを勉強中。

前回は、イタリアの素敵な女性達がトレンドをゆっくりと自分のスタイルに取り込みながらコーディネートを進化させる態度は見習う点が多く、マジョーレもこの考え方を参考にしてお客様に接しているとのことでした。そして、今回はこのトレンドの取り入れ方がなぜ日本女性にも受け入れられるのかを吉田さんに伺っていきます。

その前に今回のコーディネイトをご紹介致します。

ウール調ジャージーのブルゾンで秋らしく

去年の秋のスタートに展開したウール調素材のジップブルゾンを、この春夏大活躍した白Tシャツ・カーゴパンツ・ヒールの靴に合わせた秋らしい装いを吉田さんがコーディネートしてくれました。

秋がもっと深まれば、インナーをニットに変え、足元をブーツにしてよりボーイッシュに変化させると杉本さんらしさを残しながら違うニュアンスのコーディネートができますよ、とのことでした。是非トライしてみたいと思います。 

ウール調ジャージのブルゾン(茶色)で人形を作ってみた

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P2060454.jpg です

この春展開したアイスヤーンは秋にも使える糸として、イタリアでは扱われるそうです。天候不順の中、春と秋両方を楽しめるこのニットはとても便利だと思います。先ほどのウール調ジャージのブルゾン(茶色)を合わせて人形を作ってみました。吉田さんのアドバイスに従いニットのウエスト部分で色が途切れないようアイボリーのパンツを合わせて、ニットとボトムの色を繋げました。アイボリー×茶という秋らしい色合わせでうまくコーディネイトができたと思います。 

前回トライしたコーデュロイパンツでスポーツスタイルを作ってみた

右写真の人形が着ている薄手のナイロンブルゾンは被るタイプのものです。
これが展開された時(2018年春夏)はまだ、この手のブルゾンを「前がジップなどで開くタイプの方がいいわ。」とよく言われたと聞きました。でも、今年はこのタイプの被りナイロンブルゾンを多く目にするようになりました。そしてそれがいわゆる吉田さんが言うトレンド(流行)の広がるスピード感なのかなと感じながら、この秋マジョーレが推している太うねのコーデュロイのパンツを合わせコーディネートしてみました。とてもかわいくできたと思います。

それでは今回の本題です。

吉田さんコメント:
イタリアの素敵な女性達のトレンドの取り入れ方がなぜ日本女性にも有効かと言えば、
日本という国柄を考えてみるとわかると思います。日本は世界の中で、最も長い伝統と文化を育んできた歴史を持ち、その環境が共通の感情や感覚を日本女性の中に培いました。その日本女性らしさ、それは年齢を問わずすべての日本人の女性の中に息づいています。
反面、日本という国柄はとても寛容で進歩的であり、世界の新しいものを吸収する進取の気性を持っています。
ファッションに置き換えると、日本女性はこんな風でなければならないという自分らしい保守的な枠組みを持ち、でも新しいトレンドを是非取り入れてみたいという気持ちがあるということです。
この日本女性のファッションに対する考え方は、国柄からくる文化と進取の気性を上手に融合させるイタリア女性のそれにとても近いですね。でも、残念ながら洋服文化では時間的に大きなギャップがあると思います。つまり、日本女性はまだ洋服に対して未熟だと感じるのです。仕方ないですよね。つい先代までは和服を着ていたのですから。
私達は長い時間がつくり出す、洋服の着方という知恵と技を先代から受け継ぐ体験が無かったのです。
ですから時に冒険心が出過ぎで、枠の外にはみ出すぎたり、その反動で反省しすぎて枠の奥の中に留まり過ぎたり、なかなか適度なポジションを見つけることが出来ないのです。
そして、自分らしさを見失い、ブランド名に頼ったり、有名人の評判に頼ったりして自分の心を安定させようとします。
その点イタリア女性は、何代にも渡って洋服の着方という知恵と技を受け継いだ結果、自分らしいポジションを見つけることがとても上手になったと思うのです。

いつも戻れる自分の場所(自分らしさ)にこの枠の外にある刺激(新しいトレンド)を少しずつ混ぜ合わせながら、自分の場所の枠を徐々に広げるイタリア人女性の洋服の着方はとても参考になるのです。

それはまるで知っているのに知らなかった 、いつも見ていた花なのにこの角度から見ると美しかったというような感動に似ています。そんなスタイルを具体的にお客様に伝えたいとマジョーレは思ってきたし、このイタリアの街々の素敵な女性達の着こなしにこそ自分たちの基準があると考えるのです。
もうすぐ秋がスタートします。
杉本さんに今日の話が少しずつ実感してもらえればとても嬉しく思います。杉本学校2学期も頑張りましょう。
杉本:
女性の本能の究極の部分には美しさを愛する気持ちがあると思います。知らないうちに様々な先入観やあまりにも多すぎる情報が、私のこの美しさを素直に見る気持ちを埃まみれにしているのかなと感じました。その埃を取り除き、美しいものを美しいと直視する感性を磨き続けたいと思いました。2学期も良い成績がとれるように頑張ります。
宜しくお願い致します。杉本

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