「雑誌と私」Vol.147

 
 
 
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老舗パスティッチェリア(洋菓子屋さん)エリーザのところで早めの朝食を済ませ、
海辺まで足を伸ばすのが日課となっている。
夏の香りが少しだけ消えかかるこの時期の朝の日差しは穏やかで、
海辺ですれ違う人達の数も少し増えたような気がする。
ヨットも夏の疲れを癒すかのように停泊場に連なり、
ご主人様にキレイに体(船体)を洗ってもらっている。
 
こんな光景を左側に見ながらまっすぐ歩き続けると、
大きなビーチに隣接したスポーツ施設が現れる。
ナディアもハマっているビーチテニスはとても人気で、
私も彼女達がプレーする姿を見るのがとても好きだ。
もっと正確に言えば彼女達の躍動する健康美を見ることが
とても好きということになる。
 
凛と伸びた背筋、
太陽と戯れながら気持ちよく日焼けした肌、
小動物のように俊敏な動きに対応できる筋肉と
プレーの動きを持続可能にするエネルギーを蓄えた
適度な脂肪をまとった彼女たちの体は、
とても美しい。
  
そんな彼女達がプレー後にトレンドのスポーツニュアンスを着こなし、
ビーチ沿いのバールに集まってカフェを飲んでいる姿は、
恐ろしく素敵だ。
 
 
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マジョーレが目指す美しさは、
女性本来が持つ自然な健康美だと思う。
私の顧客様のお嬢様で、
プロのテニスプレーヤー(現在は引退されている。)がいらっしゃる。
初めてお目に掛かった時、
私がいつも見てきた健康美をまとうイタリア女性とオーバーラップした。
彼女にマジョーレのアイテムをまとってもらい彼女の柔らかい笑顔を見た時、
私が追い求めてきた美の感覚に自信が持てた。

  
 
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一番上の写真で人形が着ているウエストシャーリングのブラウスに、
2番目の写真の人形が穿いているライン入りパンツを合わせ、その上からシャツブルゾンを羽織る。
残暑と秋の風に対応しながらスポーツマインドを楽しむ。
 
 
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フェルパのスポーツ感とシーム入りのクラシックな作りがMIXされたパンツは、
スポーツニュアンスを維持しながらもキッチリ感を出したいときにとても便利。
トップスにシンプルな、でもクオリティを感じさせるラウンドネックのニットを合わせれば、
品が良いスポーツコーディネートが簡単に出来上がる。
春から継続しているナイロンパーカを合わせ、海風と戯れる。
  
 
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ダブルヤーンで編まれたリボン付きニットも、健康美の前では決して甘くはならない。
ニットのロイヤルブルーの青味はモカシンとナイロンパーカのネイビーで引き締める。 
このようにデニムをスポーティーに穿きこなすコーディネートが、この秋もスタイリングの鍵となる。
  
 
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上の4枚はマジョーレコレクションのスタートでメインカラーにしたtaupe色と墨黒でコーディネートした。
スポーツを終えたママ達がバールで談笑しながらその周りをかわいい子供たちが走り回る、
私がよく見掛ける光景をイメージして作った、とてもお気に入りのコーディネート。
 
 
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元気で健康的で溌剌とした女性は、それだけで美しく、
このベースが洋服を素敵に着る上でとても大切だと、20年のイタリア経験で何度も感じた。 
上でお話したお嬢様のコーディネートをした後、
スポーツインストラクターの募集サイトにスタッフ募集をしたいと編集者にお願いしたが、
苦い顔をされ話をあやふやにされてしまった。 
日本にこの自然美といった感覚が再来するのは、いつだろう。
 
                                          吉田孔美 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.145

 

 

170818下版03_13-2017AW_DM_vol_1.inddニット工場の帰り道。
朽ち果てたレンガに腰掛けながら灯台の灯りをボーっと眺める。
20年前、初めてこの港町を訪れた時と同じ。
今でもこの圧倒的な美しさが私の気持ちを
ゴチャゴチャにする。

   
 
 
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イタリアの旅の中で、知性と共に美しさもやはり大切だといつも感じさせられた。
曖昧で抽象的なこの美という概念でゴチャゴチャになった自分の心を整理するためにも、
今シーズン、マジョーレらしさをコレクションを通して再確認したいと思った。
 
 
  
< 色 >
茶系が戻ってきている。
マジョーレがスタートした時、茶系が圧倒的な人気色で、
赤味のある茶、グリーン味のある茶など、
多くの茶をテーブルに並べながらイタリア人スタッフと色染めの検討をしたことを覚えている。
マルコを筆頭にイタリア人スタッフ達が愛したグリーン味の強い茶色は、
ネイビーブルーや黒、キャメル、カーキ色などと混じり合いながら、
私の知らなかった新鮮なコーディネートを作り出してくれた。
 
フラノ素材も流行っていた。
メンズライクなフラノは何十色ものグレー色がカラーカードに繋がり、
あるポイントから茶が混じり始め、ベージュともグレー茶とも言えない曖昧な色を写し出していた。
マルコはその色を “taupe色”と 言った。
単純な茶よりもコーディネートで奥行きを与えてくれる。
茶が流行り始めた今、マジョーレは敢えてこのtaupe色でスタートする。
 
  
 
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ダブルヤーンで編まれた半袖のニットと同じ糸で編まれたフレアスカート。
多くの有名ブランドが作られるこのニット工場が、
出来上がりのクオリティを安心なまで保証してくれる。
同色のモカシンを合わせて一色でまとめたこのコーディネートも、
カジュアルなのにとても知的で存在感のある美しさを表現してくれる。
 
 
 
 
  
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まずはマジョーレカラーに欠かせないカーキ色。
このコートは春に展開していたギャバジンのもの。
ベースは秋物で春のアウターを活躍させる。
これもマジョーレ流。 
 
  
 
 
 
 
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エレガントなAラインのベースに
60年代ラインのスリムなフードコートを合わせれば、 
少しお茶目なトムボーイのスタイルが完成する。 
taupe × ネイビーは、日本女性の肌色に必ず合う
安心な組み合わせ色。 
 
  
  
 
 
 
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トレンドのキャメル色をtaupe色と合わせる。
ヴィンテージ加工されたライダースジャケットもこの色合わせなら、
とても品よくそして優しく、
ジャケットのようにコーディネート出来る。
 
   
 
  
 
 
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taupe色に黒を合わせるなら、
少しだけグレーの混じった墨黒を選びたい。 
次回のブログではこの墨黒を中心に色合わせを考えてみる。 
 
 
 
 
 
 
 
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taupe色の中にはアイボリーが隠れている。
アイボリー色を“如何にも”としないコーディネートには、
この曖昧なtaupe色や次回紹介する墨黒やグレーと合わせていく。 
 
 
  
 
 
 
 
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春とても人気だったベージュ系ピンクをtaupeに合わせる。
写真はナイロン系シャツを合わせているが、
オックスフォードなどのピンク系シャツを持っている方は、
それを合わせても感じ良くまとまる。 
この時ベルトはトレンドの茶系を入れるか黒を入れるか、
瞳の色を参考にすると決めやすい。 
 
 
 
 
 
  
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次回はtaupe色と共にこの秋こだわった墨黒について考えてみたい。
 
                                         吉田孔美 
 
  
  

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「雑誌と私」Vol.146

 

 
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気紛れな海風に身をゆだね、
1日で一番楽しいアペリティーボの時間(ホッと一息。)
ヴェラさんが勧めてくれた
カンパリに白ワインとソーダを混ぜレモンを絞ったカクテルがとても美味しい。
私たちはいつも通り海側に面した席を陣取り、
行き交う人を眺めながら、相変わらずの話をほろ酔いで語り合う。
店内のカウンターにはフリーフードが15種類ほどキレイに並べてある。
このフリーフードのラインナップと味でバールの質が問われるから、
どのお店も力を抜かない。
ビックリするほど美味しいから、ついついお皿に盛り付けちゃうけど、
用心しないと、この後の夕食が食べられなくなる。
ヴェラさんのいつものセリフが聞こえる。
 
「食べ過ぎよ、KUMI。」
  
そんなヴェラさんのお皿の上には、
ビックリするほど食べ尽くされたピスタチオの殻が転がっている。
 
 
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イタリアでの経験は、
私の日本的ライフスタイルの価値観にいつも質問を投げかけてくる。
例えば見た目の形やツルの形状にこだわったメロン。
日本じゃなんだか何となく特別感があるけれど、
真夏のイタリアでは、1玉1ユーロ(130円)でビックリするほど甘く、
プロシュットと一緒に食べれば、もう立派な料理。
逆にクリーニング屋さんは日本と比べるとちょっぴり高い。
でも、どうしたらこんなに柔らかく美しく仕上げられるの…、
といった感じで白いシャツが上がってくる。
「段ボールになっちゃったの?」というような感じで仕上がってくる
日本のそれとは全く違う。
ライフスタイルの質において、人が快適に感じよく毎日を送る上で、
何に価値を置くべきなのか、いつも考えさせられる。
 
 
< 色 >
 
前回のtaupe色に続き、この秋のコレクションで
もう1色こだわったのが、墨黒。
スウェードを黒に染めてもどうしても真っ黒にならないのは、
表面が少しだけ毛羽立っているから。
あのスウェードの黒色を想像して頂くと分かりやすい。
シーズンの後半になるとツイードやフランネル、
そして後染めコーデュロイ、後染め別珍などの素材が登場するが、
これらはたっぷりとグレーを含んだ色合いと相性が良くなる。
それを踏まえて、単純な黒ではなく少しだけグレー味のある黒(墨黒)を
ベースカラーに選んだ。

 
 
 
 
<charcoal grey、fango、ivoryの重要性・扱い方>
 
P1580579
 
マジョーレらしさと言えば、健全なスポーティさがまず浮かぶ。
このイメージで秋のスタートには
フェルパ素材やジャージー素材を健康的に、そして知的に品よく着こなす。 
まだ暑さが残る今、少し地厚のTシャツは、
長袖ではなくフレンチスリーブで。 
そしてフェルパのパンツはクラシックな作りの物で、
カジュアルになり過ぎないよう気を付ける。
足元にベルベットを合わせ、墨黒を堪能する。 
 
 
  
 
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ニットのキャメル色は
この秋、何だか皆がささやき合っているメランジェの物にした。 
少しだけ横線にベージュが混じったもの。
その混じったベージュと墨黒の中に隠れているベージュが呼応して、
単純な黒×キャメルにならない奥深い色合いコーディネートを作ってくれる。 
 
 
 
  
 
 
P1580612
 
 
前回のブログとは逆バージョンで、
ベースを墨黒にしてtaupe色を羽織る。
少し秋が深まってきたら、茶系のストールを首元に。 
思い切り茶に飛び込むのではなく、
茶を軽く取り入れることが大人っぽい。 
 
 
 
  
 
 
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光沢のあるカーキ色は春のカーキよりベージュが多く含まれている。
ここでも墨黒のベージュと呼応して、
何とも奥深い色合わせが完成する。 
  
 
 
 
 
 
  
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墨黒に光沢のある黒を合わせる。 
ジャケットにより存在感を与えられるのは、
フェルパのパンツの少しだけ褪せた色感が、
如何にものスーツスタイルに一息をつかせてくれるから。 
こんなにきっちりしているのに、
女性の柔らかさが残る私の大好きなコーディネート。 
 
  
  
  
 
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春に展開した白いパーカはこの墨黒と抜群に相性が良い。
着回しとしてインナーをオフホワイトのものに変え、
白いスニーカーを合わせれば、 
次回特集するスポーツを着こなすというテーマに
ピッタリのスタイルとなる。 
 
 
 
 
 
 

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墨黒にはブルーとグリーンが隠れている。
トレンドのフレンチブルーやエメラルドグリーンを合わせる時も、
単純な黒を合わせるより素敵にコーディネート出来る。
 
 
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次回のテーマは「スポーツを着こなす。
コーディネートを作るのが楽しみです。
 
                                         吉田孔美
 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.144

 
 
  
 
イタリア出発前に撮影したマーシャの写真が、昨日送られてきた。
3回目のDMアイテム中心に構成されている。
東京に戻った後、イタリアで撮影出来なかった2スタイルを人形で作り、夏の着回しを考えてみた。
                                            吉田孔美
                   
 

  
 
 
 
 
 
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(1)エスニックブラウス
1-1マーシャの夏のテーマは、 エスニック、サファリ、70年代、のミックス。
左の写真は、 自由な感覚 のエスニックブラウスに、
ユニフォーム (制服) ライクなスカートを合わせ、女の子のような
解放感と、大人女性のきっちり感をうまくコーディネートしている。
足元には、マーシャお得意のアニマル柄の靴を合わせ、 サファリ 
イメージを強調している。
 
 
 

 
 

 
 
 
  

P1550728.様々な モカシンミュール が、私の大好きな雑誌で取り上げられていた。
エスニックスタイルでなりがちな だらしなさを決して作らないよう
でもこのミュールの軽快なイメージを保つよう、このブラウスをリボン付きの
キュロットスカートでコーディネートした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

(2)サファリブラウス
2-1
洗いざらしたイメージのサファリブラウスを、シーズン最初から展開しているジョッパーズに合わせ、文句なしのサファリスタイルを完成。
色合わせは今年らしく、ビスケット色トーンでまとめた。
日灼けした彼女の肌には、本当に良く馴染んだ。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4-15-1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
サファリブラウスを、ベージュから黒にかえ、レザーのボトムと合わせる。
本格的に夏に向かう手前の時期や、夏が終わり秋に向かう時期などにぜひ取り入れたい。
春のスタートに展開したナイロンのコートを上から羽織り、梅雨時や秋の始まりに70年代のイメージで着まわす。
 
 
 
(3)ジャージーサファリジャケット 
3-1 
(2)のスタイリングにジャージーサファリジャケットをコーディネートする。
このジャケットは素肌の上に1枚で着れば80年代ジャケットスタイルで、
前を開けてサファリシャツなどと合わせれば、左写真のように
優しい感じのカーディガンスタイルで着回せる。
ちなみに、ビスケットトーンに青みがたっぷり入ったグレーの色合わせは、とても大人っぽくて、私も大好き。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

6-1 
サファリジャケットを(1)で使ったユニフォームライクなスカート
ネイビーと合わせる。
ジャケットのグレーの中の青みとスカートのネイビー、そして足元の
エナメルローファーのネイビーが呼応して、全体のスタイルに
ブルートーンのまとまりを作り出す。
イタリアらしいネイビーの使い方、とても素敵。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
7-1  
サファリジャケットを、シーズン最初から展開しているクレープのパンツと合わせる。 
ジャケットのグレーの中から、パンツのベージュが砂色を引き出し、
エナメルローファーのネイビーが青みを引き出す
この色合わせもとてもイタリアっぽい。
私達にもおなじみのグレーやネイビーが、イタリアの街角で見かけると、やっぱり素敵と、イタリアを見続けた20年になる今でも感じるのは、
彼女達の洋服文化の厚みから来るものだと実感する。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
P1550287.マーシャの上の二つのジャケットスタイルを少しだけ可愛らしく、
そしてカジュアルに仕上げたいと思った。
その為に、足元をとても柔らかいキャンバスシューズにかえ、
ここでもボトムを、リボン付きのキュロットスカートにかえた。
日本女性にも、とても良くなじむジャケットスタイルが出来たと思う。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

(4)サファリワンピース
8-1
夏のドレスは、イタリア女性には欠かせないアイテムの一つ。
肌が露出する分、品格を落とさないデザインを選びたい。
私達が参考にしたイメージは、60年代から70年代の映画に登場する
美しい女性達。
夏の海をゆっくりと眺める彼女達のスタイルには、やはり憧れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9-1

10-10 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
首元に巻いたカモフラージュのストールは、秋に向けての新作。
パリのメーカーさんに頼んで、特別に作ってもらった。
灼けた肌が落ち着き秋を感じ始める頃、こんなストールを巻き、(2)でも使ったコートを羽織れば、夏の海から
街に戻った美しい女性達のイメージに変わる。
 
 
 

——–‐―
 
 
  

 

来週、イタリアに戻る予定。
マーシャの話だと、真夏の陽気で海がより活気づいているとの事。
イタリア女性に欠かせない、海での彼女達の美しい姿を、今回もきっと感じることになるだろう。
                                            吉田孔美 
 
 
 
 
 
 
 

 

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「雑誌と私」Vol.143

 
 
 
イタリア滞在中、大澤さんが春から初夏にかけてのコーディネート写真をいくつか送ってくれた。
イタリアの空気を吸い込みながら、それらのコーディネートに客観的な感想をそえてみた。
 

  
 
 
 
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(1)スモーキーピンク 
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この秋は、ブラウ二ッシュ(茶系)のアイテムが復活しそうだ。
ミラノでも、何人かのブラウ二ッシュスタイルを見かけたが、
その中で印象に残るほど美しかったのが、スモーキーピンクとの
色合わせだった。
大澤さんのように、初夏を 「スモーキーピンク×ベージュトーン」 で
楽しみながら秋の 「スモーキーピンク×ブラウ二ッシュ」 に
移行していくのは、スモーキーピンクを有効活用するとても良い方法に
なると思う。
 
 
 
 
 
 

(2)ウエスト位置 
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高いウエスト位置?それとも低いウエスト位置?
多くのメゾンが様々なウエスト位置を提案しているが、私としては カジュアルなボトムは低いウエスト位置 で、
きちんとした クラシックなパンツはおへそ辺りのウエスト位置 で着こなしていくのが、イタリアの街の空気に
馴染むのかなと思っている。
その点からいくと、大澤さんの2枚の写真、白いシャツを合わせたもの(写真左)、Vカーデを合わせたもの(写真右)、
両方とも行き過ぎない 大人感覚でトレンドをおさえたウエスト位置 で、とても上手だと思う。
ミラノの街角に自然ととけ込むような感じで、とても素敵。
 
 
(3)港町
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今年のイタリアは、例年よりも早く夏が来たようだった。
日中は26℃や27℃を街の温度計が表示し、突然の夏の日差しに
半袖やスリーブなしのスタイルを見かけるようになった。
ニット工場のある港町もその突然の暑さに、一気に活気づき、
週末になると素敵なイタリア女性達が、待ってましたかのように
波を求めて訪れているようだった。
この大澤さんのクレープ素材のタンクトップに、フェルパのパンツ、
大人の美しさを保ったスポーツスタイル で、週末の港町には
完璧なスタイルだと思う。

 
 
 
 
 
 
(4)ポロシャツ 
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80年代 の象徴的アイテム、 ポロシャツ 
この秋には、 アヴィエータ―ブルゾン と並んで、今、着たいなと思う主役的アイテムになりそう。
つまり、トレンド感をもって着られる中心アイテムになってきそうな感じ。
この春から夏にかけて積極的に取り入れながら、(1)のスモーキーピンク同様、うまく初秋のスタイリングで
有効活用できると思う。
大澤さんの写真、素敵なイタリアママって感じで2スタイルとも、とても上手。
初秋にはこのポロシャツをキャメル色のコーデュロイのパンツに合わせ、有効活用してみてはいかが? 
 
 
 
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今日は、マーシャと夏アイテムの撮影。
先週の打ち合わせの時には、すっかり陽焼けしてさすがイタリア女性って感じだった。
今日のスタイリングは、ベージュやキャメル、ライトグレー、カーキが使われるけど、
陽焼けした肌には本当によく馴染む。
素敵な写真が撮れるといいな。
                                            吉田孔美 
 
 
 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.142

 
 
 
春から初夏にかけてのマーシャコーディネートが、ようやく届きました。
イタリア出発前に急いでアップさせて頂きました。
                                         吉田孔美
 
 

  
 
 
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(1)ちりめんクレープのブラウス 
14
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マーシャはこの春展開している、ちりめんクレープのブラウスが大のお気に入り。
それらは黒のラウンドネック(写真左)と、ネイビーのボウタイ付き(写真右)の2型。
「写真左のようなロックな感じから、写真右のような品の良いボントンスタイルまで、
かなり幅広くコーデイネートを楽しんでいる、そしてもちろんフェルパのパンツを合わせた
スポーティスタイル(残念ながら、写真なし。)は必須。」 とコメントがあった。
追記でこの春買った〇ッチの赤いモカシンをポイントとして、そしてアクセントとして、
頻繁に合わせているとあった。 
 
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マーシャの写真を参考にしながら、人形を作った。写真右はマーシャのコメントのように
フェルパのパンツではないが、ウエストリボンのキュロットスカートを合わせ、
スポーツニュアンスをアレンジした。
 
 
(2)ボンバーブルゾン
22'
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<マーシャコメント>

今シーズンのサファリスタイルを楽しむなら、ヴィンテージ加工されたボンバーブルゾンがおすすめ。
色はネイビーも素敵だったけれど、キャメルを選んだ。
ボンバーを選ぶポイントは素材感、色、形で、80年代のアヴィエイタースタイルが醸し出せること。
ボンバーに合わせるインナーとボトムには、デニムやフェルパはもちろんだけれど、(残念ながら、写真なし。)
クレープ素材のストレート系パンツに、同素材の1ミリライン入りタンクトップやポロシャツ
(どちらも80年代スタイルを代表するアイテム。)などを合わせるのがとても気に入っている。
レザーのパンツにポロシャツを合わせ、その上からボンバーブルゾンを羽織るというスタイルもとても80年代で、
最高。(残念ながら、写真なし。)
 
 
1-11-2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マーシャコメントのレザーパンツにポロシャツを・・・の人形を作ってみた。確かに80年代で素敵。 
 
 
3P1550137..
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左写真がマーシャコメントのポロシャツにクレープパンツを合わせたもの、右写真は1ミリライン入りタンクトップと
クレープパンツを同色で合わせ(マーシャはタンクをピンクベージュ、ボトムをホワイトベージュのグラデーションで
コーディネートしている。)オールインワンだとカジュアル感が抜け女性らしさが増す。 
 
 
(3)スモッグジャケット
55'
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<マーシャコメント>
 
スモッグ系のアウターで、初夏のアクティブで可愛らしいイメージを表現する。
私が選んだジャケットは、写真のようにボタンをきちんと留めれば、へちま襟が鎖骨周りのVゾーンを優しく作り、
日本の着物のように少し浮いたうなじの部分が、涼しげな雰囲気を醸し出す。
ボトムにはジョッパーズライクなものを選んで、映画の乾燥した一場面を思い浮かべれば完成。 
 
 
P1550185.P1550168. 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジャケットのインナーをクレープの黒色のものに換え、人形を作ってみた。
マーシャコメントに従いながら、私の大好きなアフリカを舞台にした映画の一場面を思い出しながら。 
 
 
 
 
 
 
明日からのイタリア仕事の一つに、マーシャとの現場撮影があります。
「写真なし。」 が多くならないよう出来るだけフルコーディネートをトライします。
お楽しみに。  
                                            吉田孔美 
 
 
 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.141

 
 

桜が満開の中、イタリアのスタッフ達が東京にやって来た。
みんなで今の旬のイタリアニュアンスを春第一段のアイテムで、4体作ってみた。

 
 

  
 
 
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(ボディ1)
P1540479.P1540499. 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
トレンド1 ナイロン素材 スポーツ感
トレンド2 ボルドー色 ウエストの紐に使われたネイビー色もボルドーと絡んで、よりトレンド感が増している。
トレンド3 スエードモカシン 
 
 
 
(ボディ2)
P1540470. 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
トレンド4 80年代をイメージさせる少しゆとりのあるブラウスの袖幅
トレンド5 秋のトレンドのブラウンを意識した黒とこげ茶の中間色を施したパンツの色
 
 
   
(ボディ3)
P1540484. 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
トレンド6 ナイロンパーカー 
トレンド7 黒×白 
トレンド8 マオカラーにそっと添えるネクタイリボンのついたブラウス
トレンド9 スニーカー(まだまだトレンド中)
 
 
   
(ボディ4)
P1540491. 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
トレンド10 ジャケットの緩やかに開く台形感のある袖幅
トレンド11 ジャケットのラウンドとVが微妙につながる襟の形
トレンド12 ジャケットの浅い合わせのダブルブレスト
トレンド13 バッグの爬虫類感
トレンド14 モカシン
トレンド15 レザーパンツ
 
 
 
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”あの人何だか素敵ね” と言われるスタイルがイタリア女性のスタイリングの強みとすれば、
何だかとても納得できると思う。
スタイルの基本姿勢は守りながら、その中には今を感じさせるトレンドがいっぱい詰まっている。
控えめなのに ”八ッとさせる” 何かを感じさせるのは、こんなところにきっと鍵があるんだろう。
イタリアのスタッフとの東京での8日間はあっという間に過ぎたけれど、みんなとても美しい東京だと言っていた。
嬉しかった。 
 
                                            吉田孔美
 
 

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「雑誌と私」Vol.140

 
 
 

旬のアイテムを意識しすぎると全体のバランスを壊すことがある。
そんな時、先ず自分らしい “感じよさ” とは何かを考えてみる。
 
 

  
 
 
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今回はVol.139のスタイルを大澤さんと井垣さんでアレンジしてみた。
 
 
(1)トレンチ 
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大澤さんにナイロンのトレンチコートをトライしてもらった。
Vニットのインナーにデニムを合わせ、素足ローファーで、週末のカジュアルをイメージした。
ウィークデーはもちろん、週末にさらっとそして少し哀愁っぽく羽織れるトレンチこそ、私の大好きなイタリアトレンチ。
 
 
(2)インナーのVニット
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トレンチを脱ぐとネックに1ミリラインの入ったVネックが友達や知り合いの前でお披露目される。
素肌に合わせてこんなにスポーテイーで健康的なのに、やはり少しだけ艶っぽく感じられるところこそ
私の愛するイタリアVニット。 
 
  
(3)キルテイングブルゾン 
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春の心地良い風の中でボーイッシュにボンバーを羽織ることは見慣れたが、
このニュアンスを引き継ぎながら、キルティングの地道で新しいトレンドを取り入れる。
冬のツイードやコーデュロイ同様、時折見かけると 「やっぱり素敵ね。」 と納得の印象を与えるのもイタリア的。 
 
 
(4)インナーのVニットカーデ
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インナーに着ているVニットのカーディガン、これも素肌の上から1枚で合わせる。
カーディガンはVニットがもつ艶っぽさを削り、学生っぽいきちんと感を与えてくれる。 
アウターに合わせてバランスの取れたインナーを選ぶのもイタリア的。
何度も繰り返すが、こんな格好いいママに手を引かれて歩く大澤さんの子供達は嬉しいでしょうね。 
 
 
(5)アンコンジャケット
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人形ではストレートのスカートを合わせたが、井垣さんには2タックのパンツでスタイリングした。
パンツの丈の短さとふんわりと菱形を作る全体のシルエットが今っぽい(新しい)80年代スタイルを作っている。 
20代の女性らしい軽さのあるジャケットスタイル。この軽さこそ、私のイタリアイメージ。 
 
 
(6)サファリブルゾン
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イタリア女性に欠かせないサファリブルゾン、井垣さんには前を閉じて着てもらった。
パンツのシルエットと呼応して、ここでも柔らかな菱形を作れている。
インナーにフードのついたパーカーを着てもとても可愛かったでしょうね。
 
 
(7)インナーのリブニットカーデ 
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タイトで甘さの無いリブニットカーデを少しゆとりのあるパンツで、コーデイネートする。
このバランスは、私の愛するミラノバランスの一つ。
飾り気はないけれど、これだけで素敵。 
 
 
 
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次回は、今届いている新しいアイテムを人形でコーデイネートします。
 
                                         吉田孔美
 
 
 
 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.139

 
 
 

カットソー担当のアンドレアから 「探していた素材が見つかったよ。」 とメールが届いた。
春の日差しが海に注ぎ込む写真と共に。
写真から、海沿いですれ違う人達の優しい表情を思い浮かべた。 
 
 

  
 
 
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この春準備したいアウターを気になる 「黒」 と合わせてご紹介いたします。
 
 

(1)トレンチ ピンクベージュ×黒
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腕周りや腰周りに重厚なベルトの付いたトレンチは、
野暮ったく感じてしまう。
この春は軽く、さらっと羽織れるトレンチを選びたい。
その時気を付けたいのは、襟の形。
首元までつまったラウンドネックとしっくり合えば、完璧。
 
 
  
 
 
 
 

 
(2)キルティングブルゾン ベージュ×黒 
P1530335
 
 
 
 
ボンバー風のキルティングブルゾンが欲しい。
写真のようにパンツスタイルを作ったり、タイトスカートと合わせて、
ナイロンやツイードのボンバーブルゾンで楽しんだアレンジを
キルティングという新しい素材感の雰囲気で楽しむ。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
(3)アンコンジャケット ブルーネイビー×黒 
P1530333
 
 
 
 
 
この春オフィスマネージャーとしては、小さなテーラード襟の
アンコンショートジャケットで80年代スタイルのニューバランスを
取り入れる。

 
 
 
 
 
 
 

 

(4)サファリブルゾン ピスタチオ×黒 
P1530436
 
 
 
イタリア女性の定番 ”サファリジャケット” は、春のマストアイテム。
ルイーザと2年越しで作った。
素材、かたち、そしてもっとも気にした女性らしい雰囲気とイメージが
完成した。
きっとワードローブの定番になると思う。

 
 
 
  
 
 
 
 

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Vol.140は、この4つのスタイルを大澤さんと井垣さんがチャレンジ。
Vol.141は、毎日イタリアから到着している新しいアイテムを今回のようにご紹介いたします。 
                                           吉田孔美

 
 
 
 
 
 
 
 

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「雑誌と私」Vol.138

 
 
 
  

自分自身を積極的状況の中で試すとき、
心地よく寄り添ってくれるスタイルこそ、自分らしいファッションとなる。 
 
 
 
 

 
  
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春夏シーズンにはエスニックな感覚のアイテムがキーポイントとなることが多いが、それらが清楚で
きちんとしている時、より大人らしいスタイルが楽しめる。
今回ご紹介するちりめん柄のブラウスは、その点で最適なアイテムと考えられる。 
 
 
 
 
 
–ちりめん柄ラウンドネックブラウス–

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ちりめん柄のクレープ生地で、軽く緩やかで優しい雰囲気のブラウスを3型を作った。まずは(写真31)で
見て頂いている首元にシャーリングが入ったものをご紹介したい。

(写真31) 単独で着た時のイメージ。ボトムには2年ぶりにモデルチェンジしたレザーパンツを合わせた。
 追記:  新作のレザーパンツにも女性の骨格筋を美しく見せるパターンを取り入れた。サンプルをトライした
     日本人スタッフもこのパターンの出来に感動している。素材は特注したヴィンテージ加工したものを使った。
     今までのレザーパンツと異なる存在感と質感を放ち、スタイル全体の高級感をより押し上げてくれる。

(写真32) (写真31)のスタイルにナイロンの春コートを羽織ったもの。

(写真33) (写真31)のスタイルに春のキルティングブルゾンを羽織ったもの。
 
このブラウスの特徴は、インナーとしてもアウターとしてもスタイリングに動きを出せることだ。

 
 
 
–アウター各色–

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アウターの色でネイビーやカーキはもちろん、この春外せない定番色だけど、
ベルトや靴、バッグなど、アクセサリーなどでキャメルがポイントカラーの主役となろうとしているこの春、
白系、ベージュ系、グレー系、淡いピンクなどのアウターを楽しむのも今シーズンのコーディネートを
広げるテクニックとなる。
ダイレクトメールのベージュのパンツと合わせた淡いピンクのカーディガン、(写真34)のオフホワイトのピーコート、
(写真35)のオフホワイトのナイロンコート、そして、(写真32)で出てきたベージュのナイロンコートなど、
これらの写真に使われたアウターの色を参考にして頂きたい。
 
 
 
 
 
 

毎日イタリアから新しいアイテムが届いております。
Vol.136、Vol.137、Vol.138の中で、ご紹介できていないアイテム、ご紹介できていないカラー、
ご紹介できていないスタイリングなど、店頭にてより多くを楽しんでいただけたらと思っております。

                                       吉田孔美
                           

 
 
 
 
 
 

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